種別 論文
主題 アラミド繊維緊張材を用いたPCはりの疲労特性
副題
筆頭著者 岩本勲(近畿コンクリート工業)
連名者1 児島孝之(立命館大学)
連名者2 高木宣章(立命館大学)
連名者3 崎山義之(立命館大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 817
末尾ページ 822
年度 1993
要旨 はじめに
耐腐食性コンクリート補強用材料として、連続繊維補強材(以下繊維棒材と呼ぶ)が開発され、新しい構造材料のひとつとなってきた。繊維棒材をコンクリート構造物に適用するには、高強度、非腐食性、非磁性等の特徴を有効に利用することが必要である。その一例として、繊維棒材をPC緊張材として使用することが考えられる。繊維棒材を用いたPCはりの静的曲げ挙動については、従来のPC鋼材を用いたはりに劣らない性状を示し、はりの曲げ耐力は従来の計算方法で推定できることが明らかとなっている。一方、アラミド繊維捧材を緊張材としたPCはりの疲労性状は、PC鋼線を用いたはりと大差なく、ひびわれ発生荷重を少し上回る荷重でも200万回の繰返し載荷に耐えることを確認している。また、繊維棒材の繰返し荷重下における引張疲労性状については、PC鋼より線に劣らないことが確認されている。しかし、PCはり中の繊維棒材の初期緊張力と、はりの疲労寿命との関係については研究例が少なく、この方面での検討が望まれている。そこで本研究では、ブレテンション部材の緊張材としてアラミド繊維棒材を用い、緊張材の初期緊張力および繰返し載荷における上限荷重が、疲労特性におよぼす影響について検討した。
まとめ
アラミド繊維棒材を緊張材としたプレテンション方式PCはりの曲げ疲労特性に関して、本研究で得られた結果を要約すると次のとおりである。1.はりの疲労寿命は繰返し載荷における上限荷重比が大きくなるに従って小さくなり、200万回疲労強度は上限荷重比で約70%となった。2.棒材の初期緊張力がはりの疲労寿命におよぼす影響は小さいが、疲労性状(たわみ、ひびわれ幅)に影響をおよぼす。3.付着のあるPCはり中の繊維捧材の疲労強度は、繊維棒材単独の疲労強度よりも低下する傾向が見られるが、これははりのひびわれ付近における応力集中の影響が大きいと考えられる。
PDFファイル名 015-01-2138.pdf


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