種別 論文
主題 曲げ・軸力を受けるサンドイッチ構造とRC構造の隅角接合部の挙動
副題
筆頭著者 塩屋俊幸(清水建設)
連名者1 滝本和志(清水建設)
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
15
2
先頭ページ 1049
末尾ページ 1054
年度 1993
要旨 はじめに
鋼・コンクリート合成構造はじん性・施工性・経済性に優れているため、各種構造物へ適用しようとする試みが活発に行われている。土木構造物では、合成構造沈埋トンネル、海洋プラットフォーム、防波堤、連続地中壁などがその代表例である。合成構造そのものは現在開発段階にあり、設計基準も完備していない。上記の構造物の設計において特に間題となる点は、合成構造と鉄筋コンクリート構造との接合部であるが、隅負部で接合される場合も多く、その設計法が問題となる。そこで、本論文では隅角部のモデル試験体を用いて加力実験を行い、その挙動を調べた結果について報告する。
まとめ
(1)主要なひびわれはすべて接合部の圧縮部コーナーへ向かって伸長する。その主要なひびわれははりの場合と同様に有効高さdの約半分の間隔で発生する。ひびわれの発生、伸長とも試験体下部の方が早いがこれは試験体下部には自重が作用しているためと考えられる。(2)最大荷重は大きい順からCP-RC-R試験体、CP-RC試験体、CP-CP試験体、RC-RC試験体の順であった。立ち上がりの剛性は全試験体ほぼ同じであるが荷重が大きくなるにつれて最大荷重の小さい順に剛性が小さくなってくる。部材降伏後の変形はなだらかであり曲げ破壊であったことがわかる。(3)鋼材は各所で降伏しており、試験体の最大荷重は鋼材の降伏で決定されていることが確認された。(4)コンクリート表面の3軸ひずみ測定結果から計算した主ひずみとその方向から、主ひずみは試験体の圧縮隅角部に向かっており、隅角部ではトラス機構が明瞭に形成されていることがわかる。この圧縮ストラットの幅を計算してみるとストラットの幅は約d/6(1Ocm)であり、設計においてもd/6程度の値をとってよいものと考えられる。(5)2割強の差はあるがトラス解析で接合部の耐力は評価できるものと考えられる。また、接合部の詳細については本実験のように鉄筋の定着長を鉄筋コンクリートと同じくし、鋼板についてはChuahの実験結果を参照すれば問題ないことが明らかになった。
PDFファイル名 015-01-2177.pdf


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