種別 論文
主題 鋼コンクリートサンドイッチ構造におけるシアコネクタ量と曲げ耐力との関係
副題
筆頭著者 原田直樹(徳島大学大学院)
連名者1 島弘(徳島大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
2
先頭ページ 1055
末尾ページ 1060
年度 1993
要旨 まえがき
鋼コンクリートサンドイッチ構造において、鋼とコンクリートが一体化して外力に抵抗するためには、シアコネクタ(ずれ止め)によって鋼板とコンクリート間でせん断伝達が行われる必要がある。シアコネクタについては、土木学会の「鋼コンクリートサンドイッチ構造設計指針(案)」に配置方法が示されている。この指針(案)では曲げ耐力などの算定法が完全合成(平面保持)を仮定しているためなどによって、シアコネクタの配置方法は完全合成に近くなるようにするという考えに基づいており、安全側である。この設計法をさらに合理的なものとするためには、シアコネクタ量を少なくした時すなわち合成度を小さくした時の耐力などの部材特性を確認しておく必要がある。しかし、鋼コンクリートサンドイッチ構造における合成度と部材耐力との関係についての報告はみられない。そこで本研究は、シアコネクタ量を実験パラメータとして、鋼とコンクリートの合成度と曲げ耐力との関係を明らかにすることを目的とする。
まとめ
鋼コンクリートサンドイッチ構造の連続はり部材(部材高さとスパンの比が1/8)に正負の曲げモーメントを作用させる曲げ耐力実験を行った試験結果から得られた結論は以下の通りである。(1)ひびわれ性状はシアコネクタ量に影響される。シアコネクタ量が多いほどひびわれ本数も多く、ひびわれ発生荷重も小さい。(2)鋼コンクリートサンドイッチ構造では、シアコネクタがなく平面保持の仮定が成り立たずに、上下の軸方向鋼板の両方に引張力が作用するように変形が進んだ場合でも曲げ耐力は低下しない結果となった。(3)シアコネクタ以外でも軸方向鋼板とコンクリート間でせん断伝達が行われるという結果が得られた。この要因としては、鋼板とコンクリート間の摩擦力が最も大きいと思われる。(4)シアコネクタがなく合成度が小さくても曲げ耐力は低下しないが、変形はかなり大きくなる。
PDFファイル名 015-01-2178.pdf


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