種別 | 論文 |
主題 | RC造高層骨組下層階側柱部部分架構の耐震性に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 寺岡勝(フジタ) |
連名者1 | 狩野芳一(明治大学) |
連名者2 | 林和也(フジタ) |
連名者3 | A.A.Mollick(フジタ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1137 |
末尾ページ | 1142 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 高層建物骨組に地震力が作用する場合、大きな転倒モーメントを受けるため、特に下層階側柱では、大きな変動軸力を受ける。この変動する軸方向力によりRC造骨組側柱では、剛性、ひび割れ耐力、降伏耐力を含めた騨塑性性状が時々刻々変化する。このような問題に関し、変動軸力の効果を考慮したRC骨組の弾塑性解析、引張軸力下での外部柱・梁接合部の実験などの研究が既に行われているが、前者に関しては変動軸力下での構造各部での弾塑性挙動の資料が不十分なことなどにより、又、後者に関しては実験データが少ないなどの理由により、充分に解明されているとは言い難い状況にあると考えられる。そこで、本研究では、この点に焦点を当てて、耐震設計に必要な資料を得ることを目的とし、RC造30階建骨組の下部3層の側柱・梁部分架構について静的加力実験を行い、その力学的挙動について検討する。 まとめ 高変動軸力を受けるRC造高層骨組の下層階側柱部は、各部材の配筋を脆性破壊しないように配慮して設計すれば十分な耐震性を有することがわかった。しかし、その力学的特性は、従来設計で考慮されているそれに比べ、著しく異なっていた。特に圧縮軸力時の付加曲げの特性、引張軸力時の付加曲げ及び柱のひずみ硬化の特性、並びに変動軸力による柱の曲げ剛性と梁のそれとの相対的な大きさを考慮した反曲点の変動などについては、部材設計を合理的に行うために考慮する必要がある。尚、これらの力学特性は、材料および幾何学的非線形を考慮した数値解析および付加曲げの影響を考慮した極限解析により概ね評価できた。 |
PDFファイル名 | 015-01-2192.pdf |