種別 | 論文 |
主題 | 面内せん断力を受ける軽量コンクリート1種を用いた鉄筋コンクリート造壁板の力学的特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 古谷章(大林組) |
連名者1 | 小野新(日本大学) |
連名者2 | 安達洋(日本大学) |
連名者3 | 清水泰(東工大付属工業高校) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1149 |
末尾ページ | 1154 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 耐震要素の1つであるRC造壁板が、面内せん断力を受けた時の力学的特性を把握するために、以前から多くの実験的、解析的研究が行われてきた。しかしながら、軽量コンクリート1種を用いたRC造壁板に関する研究は、ほとんど見られないのが現状である。本論文では、軽量コンクリート1種を用いたRC造壁板のひび割れ発生後に形成されるコンクリートストラットの平均圧縮応力-平均圧縮ひずみ関係及び強度低減係数等について、普通コンクリートを用いたRC造壁板と比較検討することによりそれらの特性を明瞭にした。さらにコンクリートの強度低減は、鉄筋とコンクリート間の付着作用により生じるコンクリートの引張応力と平均主圧縮応力の最大値の組み合わせによる。軸効果で起こると仮定し圧縮劣化特性の解明を試みた。 まとめ コンクリート種別(軽量と普通)、配筋方法(斜め450と縦横)、鉄筋比(Pt=0.2〜1.33%)を変動因子としてRC壁板の面内せん断実験を行った結果、以下の事が指摘できる。(1)斜め45°配筋試験体ではLP及びNPシリーズとも鉄筋比が大きくなるに従って、強度低減が大きくなる。また、斜め45°配筋の同タイプの試験体を比較するとLPンリーズのほうがNPシリーズより2割前後、強度低減が大きい。(2)同鉄筋比の斜め配筋と縦横配筋を比較するとLP及びNPシリーズとも、縦横配筋の方が強度低減がかなり小さい。また、縦横配筋の同タイプの試験体を比較するとLPシリーズはNPシリーズとほぼ同等の強度低減を示す。(3)ひび割れ間のコンクリートとそれを貫通する鉄筋の付着作用によって評価したコンクリートの引張応力とCo11insの圧縮場理論より求まる平均主圧縮応力のそれぞれの最大値の組み合わせの応力状態とKupfer等のコンクリートの破壊曲面との適合性から圧縮劣化特性を2軸効果で説明可能と思われる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2194.pdf |