種別 | 論文 |
主題 | 繰り返し水平加力に対するRC造耐震壁の性状の解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 斉藤三保(小山学園) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 1167 |
末尾ページ | 1172 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 建築物の耐震設計において保有耐力および変形性能の評価は、重要である。従って、重要な耐震要素である鉄筋コンクリート造耐震壁の変形性能の評価、特に繰り返し加力に対する評価が重要である。繰し返し加力に対する鉄筋コンクリート造耐震壁の荷重-変形曲線の解析には、水平変形を曲げ変形とせん断変形の合計として、鉛直変形を曲げ変形から解析する方法、壁部をブレースに置換して水平変形を解析する方法等があり、いずれも実験結果に近似した曲線を得ているが、水平および鉛直変形を構成する変形として壁脚部の鉄筋の抜け出しによる変形も無視できない場合がある。本論文では、水平変形を曲げ変形、せん断変形および鉄筋の抜け出しによる変形の合計、鉛直変形を曲げ変形および鉄筋の抜け出しによる変形の合計と考え、その解析方法および耐震壁試験体を解折して得られた荷重-各変形曲線および荷重や変形等に関する具体的な結果を実験結果と共に示し、本解析法の検討を行っている。本解析では、曲率の増分を仮定し、ひずみを求め、モーメント、せん断力を求め、各変形を解析している。 まとめ 繰り返し水平加力に対する荷重-水平および鉛直変形曲線を解析する方法を示し、3層1スパン耐震壁試験体を解析して得られた荷重-各変形曲線をはじめとする結果を実験結果と共に示した。本解析法により、解析の対象とした試験体の荷重-水平および鉛直変形曲線や水平変形を構成する各変形の割合、曲げ降伏および最大荷重の値、柱外端主筋および壁中央部縦筋の荷重-ひずみ曲線の現象、破壊モード等を概略的に予測できた。解析結果の抜け出しによる変形は全体的に小さいが、鉄筋の抜け出しが大きい耐震壁の荷重-水平および鉛直変形などの性状の解析には本解析法は、より有効であると思われる。荷重-変形曲線の剛性、各荷重における部材角、ピーク荷重、最大荷重以降の解析方法、鉄筋要素の曲げ降伏等について検討を要することがわかった・コンクリート要素の応力-ひずみ曲線を同一にしたが、かぶり部分・コア部分、壁板それぞれについて考慮した方が良いと思われる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2197.pdf |