種別 | 報告 |
主題 | 逆打ち用ハイパフォーマンスコンクリートの品質管理と施工性に関する検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 北村八朗(大阪ガス) |
連名者1 | 西崎丈能(大阪ガス) |
連名者2 | 鎌田文男(大林組) |
連名者3 | 十河茂幸(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 183 |
末尾ページ | 188 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 大阪ガス(株)泉北製造所第二工場の最新LNGタンクに従来の金属二重殻構造の地上式タンクとPC製防液堤を一体化したPCLNGタンクを我が国で初めて採用した。本タンク工事は、防液堤の構築後、屋根を据付け、外部と遮断された良好な環境下で、底部および内槽工事を行うために、防液堤には資機材の搬入出用に仮設開口部が設けられている。この開口部の閉塞工事は、逆打ちコンクリート施工となる。また、防液堤内面が鋼製ライナで締切られる上に、90cm厚の壁体内には、鉄筋および円周・鉛直方向のPCテンドン用シースが配置されるために、コンクリートを十分に締囲めることが困難な条件となっている。そこで、筆者らは、この開口部閉塞工事にハイパフォーマンスコンクリート(以下、HPCと略称)の適用を計画し、これまでに流動性と分離抵抗性を兼ね備えた高い充填性能に加え、逆打継目の一体性を確保するための収縮補償性能を有する逆打ち用HPCの材料および配合に関する基礎研究を実施してきた。本報告は、逆打ち用HPCをレデーミクストコンクリート工場において製造し、実構造物に適用した場合のコンクリートの品質管理および施工性に関する検討結果についてとりまとめたものである。 まとめ 本報告の範囲内で明らかとなった事項を以下に示す。1)配合中の水量は、スランプフローに加え、粘性に起因する変形速度を左右する重要な要因であり、所要の流動特性を有するHPCを安定して製造するためには、プラントにおける骨材の表面水管理が極めて重要である。2)使用する細骨材の粒度分布の変動に対して、所要の流動特性を確保するためにはHPCの配合を調整する必要があり、粗粒率の増大に伴って所要単位水量は減少する傾向にある。3)流動性に優れたHPCを適用する場合、打込み速度や温度条件によっては液圧に対応する圧力が型わくに作用することを考慮して施工計画を立案する必要がある。4)締固め不要の優れた充填性能を有するHPCにAl粉末や膨張材を用いて適切な膨張性能を付与することによって、逆打ち施工に十分に適用することができる。 |
PDFファイル名 | 015-02-1029.pdf |