種別 | 報告 |
主題 | シールド二次覆工ヘの高流動コンクリートの適用 |
副題 | |
筆頭著者 | 伊藤祐二(フジタ) |
連名者1 | 山県達弥(フジタ) |
連名者2 | 秋場忠彦(フジタ) |
連名者3 | 横須賀誠一(フジタ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 201 |
末尾ページ | 204 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに シールドトンネルの二次覆工コンクリートの施工では、特に小口径の場合、狭隘な作業空間・高温高湿の作業環境において、コンクリートの打設・締固めを行わねばならない。しかも、打込み箇所は複雑な形状のセグメントが存在する小さな断面で、締固め作業に伴うコンクリートの品質変動を抑制する必要がある。近年、開発が進んだ高流動コンクリートをこの種の工事に用いることで、シールド二次覆工の品質向上、作業の改善および施工の省力化が期待できる。シールド二次覆工に高流動コンクリートを適用する場合の、コンクリートの品質管理、製造、運搬および打込みに関する基礎的資料の収集を目的に施工現場で実験を行ったので報告する。 まとめ シールドトンネルの二次覆工コンクリートの施工に、高流動コンクリートを適用するための実験を行った。本実験のまとめとして、以下のことが言える。(1)現場でベースコンクリートに混和剤を後添加する方法で、安定した品質の高流動コンクリートを製造することが可能である。ただし、ベースコンクリートの品質(特に流動性)に応じた、入念な管理が必要となる。(2)高流動コンクリートがポンプ配管筒先から吐出されるまで、ポンプ圧送圧力が通常のコンクリート以上に上昇した。従って、高流動コンクリートのポンプ圧送開始時には、通常の場合以上に注意する必要がある。(3)高流動コンクリートは振動締め固めを行なわなくても良好な充填性を示した。(4)高流動コンクリートの圧縮強度は通常のコンクリートの場合とほぼ同様であった。(5)二次覆工コンクリートの仕上がり状況は天端に近いほど良好であった。インバート部の仕上がりを改善するためには、コンクリートの打設口を型枠底部に設け、下方から上方に向かってコンクリートを打ち上げ、空気を妻型わく頂部から逃がす方法が有効であると考えられる。最後に、高流動コンリートのような種類のコンクリートにおいては、充填性の評価が重要である。施工現場で簡単に行うことのできる充填性評価手法の確立が望まれる。 |
PDFファイル名 | 015-02-1032.pdf |