種別 報告
主題 新設プレストレストコンクリート構造物への電気防食法の適用
副題
筆頭著者 竹谷正造(住鉱防錆)
連名者1 香川浩司(住友金属鉱山)
連名者2 峰松敏和(住友セメント)
連名者3 川俣孝治(住友セメント)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 755
末尾ページ 760
年度 1993
要旨 はじめに
塩害によるコンクリート構造物中の鋼材の腐食は、構造物の安全性の面からも非常に重要な問題であり、劣化損傷状況が非常に激しい場合には掛け替え等が実施される場合も多々ある。しかし、このように改修された構造物も厳しい塩害環境下では再び劣化損傷を受けることも懸念されエポキシ樹脂塗装鉄筋の使用やかぶり厚さの増加など、使用材料や設計の面からの耐久性向上の対策が講じられている。また、近年、我が国においては、電気防食法が塩害劣化を受けたコンクリート構造物の補修対策として着目され、実際の補修工事への適用を目的とした検討も行われている。一方、欧米においては、電気防食法の研究が比較的早くから進められ、補修対策としての確実性が認められるとともに、新設時に適用する事例やコンクリート打ち替え時に電気防食設備を設置し、コンクリートを一体打設した事例なども報告されている。このような世界的な動向を参考として、塩害により劣化した桟橋の掛け替え工事を実施するにあたり、新設コンクリート構造物の海洋環境下での耐久性向上の一手法として、電気防食法の適用を検討することとした。本報告は、この場合の施工性や通電試験結果並びに通電後の防食効果の追跡調査等について述べたものである。なお、今回検討した電気防食法は高純度チタンをリボン状に加工した陽極を用いた外部電源方式であり、適用構造物はプレテンション方式のプレストレストコンクリート(以下PC)桁である。
まとめ
新設プレストレストコンクリート構造物へのチタンリボンを陽極とした電気防食法を適用した。その結果、以下の様な知見が得られた。1)本工法による施工上の問題はなく、補修工法と比べその施工は簡便である。2)桁製作時に陽極等を型枠内部に設置することによる桁自体への品質の影響はない。3)通電時の防食電流密度は、補修工法の1/10程度と極めて小さい。なお、今後さらに追跡調査を継続するとともに、電気防食を適用していない他の桁との防食効果の比較検討を実施する予定である。
PDFファイル名 015-02-1126.pdf


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