種別 | 報告 |
主題 | コンクリートの下地処理が溶射被膜の性能に及ぼす効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 小川晴果(大林組) |
連名者1 | 住野正博(大林組) |
連名者2 | 長尾覚博(大林組) |
連名者3 | 青山幹(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1097 |
末尾ページ | 1100 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリートの仕上げ材として金属溶射を行う場合には、コンクリートの湿分・アルカリ分を遮断すると共に充分な接着強度と膜厚を確保する必要がある。本報では、フレーム溶射によりコンクリート下地面に金属溶射皮膜を形成する際の下地処理方法について検討した。実験要因としてコンクリート下地の含水状態、下地処理方法、溶射材料の種類および表面仕上げ(研磨・封孔処理)方法を取り上げ、溶射皮膜の接着性と膜厚確保のための下地処理方法を示した。更に熱冷繰り返しによる促進劣化試験を行い溶射皮膜の接着耐久性についても検討を行った。 まとめ 今回の実験を通じて以下のことが明らかになった。1)コンクリート下地に金属溶射を行う際、適切な粗面を形成するエポキシ樹脂系プライマー処理を行うことにより、下地の含水率にかかわらず充分な膜厚と接着強度を得ることができる。2)溶射皮膜の膜厚および接着性は、溶射金属の種類によって大きく異なる。錫の方がアルミよりも膜厚が厚くまた接着性に優れている。また、金属光沢を得るための研磨処理は、溶射膜厚にほとんど影響はなく接着強度の低下にもつながらない。3)プライマー処理を行うことにより、アルミや錫をはじめ銅の様な融点の高い金属に対しても良好な接着耐久性が得られる。 |
PDFファイル名 | 015-02-1185.pdf |