種別 | 報告 |
主題 | 沈埋函コンクリート施工時の温度応力計測結果について |
副題 | |
筆頭著者 | 小泉哲也(運輸省) |
連名者1 | 三橋郁雄(運輸省) |
連名者2 | 住吉正信(大阪南港トンネル沈埋函製作JV) |
連名者3 | 信田佳延(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1131 |
末尾ページ | 1136 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 臨港道路・鉄道併用の大板南港トンネルは、沈埋工法を採用して建設が進められている。沈埋函体は、外周銅板とコンクリートがずれ止めによって一体化された鋼-コンクリート合成構造であり、比較的マッシブな断面を有しながら鉄筋量が少ない特徴を有している。そのため、セメントの水和熱による温度ひびわれが発生する可能性が大きいと推定され、これに対処する観点から、コンクリート材料として低発熱セメントが用いられている。また、工事期間を通じて温度ひびわれの発生を抑制するため、施工管理の一環として、施工当初の函体製作時にコンクリートの温度、ひずみ、応力、鋼材のひずみなど温度ひびわれに関孫する項目の計測管理を実施した。本報告では、主として、低発熱セメントを使用した沈埋函コンクリート施工時の壁及び上・下床版における温度計測結果を報告するとともに実測結果と解析結果との対比から、温度応力の予測精度に関する検討結果を述べる。 おわりに 今回の施工を通じ、温度ひびわれの発生は事前の予測範囲内であることが確認されたほか、本検討により、コンクリート温度変化、温度ひびわれ発生の特徴など、低発熱セメントを使用した場合の沈埋函コンクリートにおける温度応力ならびにその予測精度について、施工の次ステップをより合理的に実施するための資料が得られた。同時に、鋼-コンクリート合成構造特有の問題である鋼殻の拘束と温度応力の関係(外部拘束度、ひびわれ分散性、綱殻に対する日射の影響など)などの課題が明らかとなった。これらの点については、現在詳細な検討を実施中であり、別の機会を利用して報告したいと考えている。 |
PDFファイル名 | 015-02-1192.pdf |