種別 委員会報告
主題 コンクリート構造への破壊力学の応用
副題
筆頭著者 三橋博三(東北大学工学部)
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連名者4  
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キーワード
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年度 1993
要旨 はじめに
コンクリート構造物の大規模化や、コンクリートの高強度化、あるいは有限要素法等による、鉄筋コンクリート構造物の数値解析手法の発展を背景に、コンクリートのひびわれ挙動をより合理的に把握する事が求められている。この為に、破壊力学的手法の研究が近年急速に進み、例えば、CEBのMode1 Code 90では破壊力学的パラメータの定式化がなされるなど、鉄筋コンクリート構造物の設計や安全性評価への適用が示唆されている。JCIでは、1988年から2年間にわたってコンクリートの破壊力学研究委員会が設けられ、コンクリートの破壊力学に関する研究の現状についてまとめると共に、1990年3月にはコロキウムを開催した。その後も、この分野の研究は急速に発展を続けている。1991年度よりスタートした新しい委員会は、上記2年間の活動で収集・整理された成果を基礎に、その中で更なる研究の必要性が明らかとされた「コンクリート構造への破壊力学の応用」に関して、検討する事を目的とするものである。具体的には以下の4つのテーマがとり上げられた。(1)材料の性能評価への破壊力学の応用(2)破壊力学の応用のための数値解析(3)構造設計への破壊力学の応用(4)強度と破壊性状への寸法効果また、コンクリート構造の耐荷力やひびわれ伸展に関する各種の解析手法やモデルの有効性と問題点を明かにする為に、委員会の委員以外の方々にも幅広く参加を呼びかけ、後述の4つの問題について共通解析及び実験を実施した。以上の成果を委員会報告書にまとめると共に、来る10月8日にセミナーを開催して参加者に紹介すると共に、意見の交換を行う予定である。また、来る10月31日〜11月2日には、コンクリート構造の寸法効果に関する国際ワークショップを開催し、諸外国の専門家を招いて議論を重ね、寸法効果のメカニズムの解明と寸法効果を考慮したより合理的な設計手法の開発を目指す事となった。その為に、当初予定された2年間の活動期間に加えて、1994年3月まで更に1年の活動が認められた。
むすび
特に近年「コンクリートの破壊カ学」に関する研究が精力的に行われており、コンクリートの破壊現象に関する新たな知見の報告や種々のカ学モデル及び解析手法が提案されている。これらの成果をコンクリート工学の諸問題に応用する事は、この分野に新たな発展をもたらすものと期待される。
PDFファイル名 015-03-0004.pdf


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