種別 | 論文 |
主題 | ペーストの流動性に及ぼす微粉末物性の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 緑川猛彦(福島工業高等専門学校) |
連名者1 | 丸山久一(長岡技術科学大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 71 |
末尾ページ | 76 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 近年、労働者不足による工事の合理化および省力化やコンクリート構造物の耐久性の向上などの観点から、高流動コンクリートの研究・開発が各方面で進められている。しかしながら、高流動コンクリートの配合に関してはまだ充分に確立されておらず、混和材である微粉末量については技術者の勘および試験練りによって求められているのが現状である。 そこで本研究は、コンクリートの流動性に及はす微粉末の影響を調べることを目的とし、特に微粉末の物理的性質がペーストの物性に及はす影響について、ペーストのフロー試験およびJロート試験の結果より検討することとした。 5.結論 微粉末の粒径が一定でかつ粒子形状を球と仮定し、微粉末ペースト物性について検討した結果、以下のことが明らかになった。 1.微粉末を用いたペーストの粘度は微粉末の種類に関係なく粒子間付着力によって凝集される粒子個数に影響され、粒径が小さくまた軽い微粉末を用いたものは凝集される粒子個数が多くなるために粘度の増加が大きい。 2.ペーストのフロー値はペースト密度が同じであれば粘度と微粉末粒径の影響を受け、同じ粘度であれば粒径が小さい微粉末の方が相対粒子間距離が大きくなりフロー値は大きくなる。 3.ペーストのPロート流下時間はペースト密度が同じであれば粘度と微粉末粒径の影響を受け、同じ粘度であれば粒径が小さい微粉末の方が相対粒子間距離が大きくなり粒子間接触が少なくなるため流下時間は小さくなる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1009.pdf |