種別 | 論文 |
主題 | シリカフュームを用いたモルタルの流動性に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 岳尾浩一(九州工業大学大学院) |
連名者1 | 山崎竹博(九州工業大学) |
連名者2 | 出光隆(九州工業大学) |
連名者3 | 多久和佳楠子(九州工業大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 89 |
末尾ページ | 94 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートの流動性は、粗骨材の形状、空隙率とその間を満たすモルタルの流動性に依存する。さらにモルタルの流動牲は、細骨材の空隙率とセメントペーストの流動性に依存する。従って、コンクリートの流動性を知るには、そのペースト流動性を把握する必要がある。さて、シリカフュームはその粒径がセメント粒子の百分の1程度の超微粒子であり、高低能減水剤などの界面活性効果で液中に分散された場合、モルタルの増粘効果や高密度充填性、活性ポゾラン反応などによるコンクリートの性能改善が可能である。シリカフュームのコンクリート用混和材としての使用に関しては、フレッシュコンクリートの流動性や材料分離低減性の改善にも有効であるとの報告もあるが、その性能改善効果は必ずしも一定ではない。その原因は、超微粒子の物性の他に練混ぜ方法、減水剤との適合性、評価方法、置換率、風化等多くの因子が考えられる。本報告では、コンクリートの流動性の改善を目的として、シリカフュームで置換したセメントペーストおよびモルタルのレオロジー的性質に関する実験的考察を試みた。 4.結論 以上、SF置換ペーストおよびモルタルの流動性について明らかになった点を示す。 1.SF置換ペーストを十分練り混ぜるには、4分以上の時間を要する。また、適切な水量で分割練混ぜを行うことが望ましい。 2.SF置換ペーストでは、粘度と降伏値が同時に増大するパターンでモルタル、コンクリート等使用材料に対して適切な値をもつ場合に良好な流動性、材料分離低減性を発揮する。 3.減水剤の種類によっては減水剤添加率とSF置換率の組み合せによって、降伏値がある値以上増大しないケースが生じる。 4.SF置換モルタルでは明らかに増粘作用を生じ、材料分離が阻止される。 5.SF混入による増粘効果は、セメントの風化の程度によっても異なるので注意を要する。 |
PDFファイル名 | 016-01-1012.pdf |