種別 | 論文 |
主題 | 品質の異なる増粘剤を用いた高流動コンクリートの諸性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 坂本淳(大成建設) |
連名者1 | 横田和直(大成建設) |
連名者2 | 松岡康訓(大成建設) |
連名者3 | 田中義彦(武田薬品工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 131 |
末尾ページ | 134 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 高流動コンクリートの材料分離抵抗性を確保する方法のひとつとして、増粘剤(本報では分離低減剤も含め広義に解釈)を添加する方法が近年、報告されるようになっており、著者らも主として3成分系結合材(普通ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、およびフライアッシュ)を使用し、グルコース系多糖類を主成分とする天然高分子を増粘剤として添加した高流動コンクリートを開発し、既に実用化している。 高流動コンクリートに増粘剤を使用することによる効果は、高性能(AE)減水剤と併用することにより流動性・分離抵抗性が高められ、充填性能が向上すること、増粘剤を使用しない場合に比較して骨材の表面水や粒度の変動によるコンクリートの品質変化を小さく抑えられるため、現状のコンクリート製造設備においても品質の安定したコンクリートを比較的容易に製造できることなどである。 本報は、天然多糖類に属する3種類の増粘剤の高流動コンクリートへの適用性について検討を行った結果(溶解性、分離抵抗性、充填性、凝結特性、強度など)についてまとめたものである。 5.まとめ 天然多糖類に属する3種類の増粘剤の高流動コンクリートへの適用性について検討を行った結果、これら増粘剤の3成分系結合材ペーストにおける溶解性、増粘剤添加量〜ペーストの塑性粘度の関係、および分離抵抗性発現機構は異なること、また、これら増粘作用機構の相違は高流動コンクリートの品質、特に骨材表面水の変動等により見掛けの単位水量が変動した場合の品質変動や初期水和反応に影響を与えることが明らかにされた。 |
PDFファイル名 | 016-01-1019.pdf |