種別 | 論文 |
主題 | 初期強度を有する高流動コンクリートの開発 |
副題 | |
筆頭著者 | 小泉恵介(広島大学大学院) |
連名者1 | 田澤栄一(広島大学) |
連名者2 | 川本秀夫(中国電力) |
連名者3 | 河合研至(広島大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 171 |
末尾ページ | 176 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに NATM工法による水路トンネルの覆工においては、地山の安定を図るための一次覆工とトンネル表面の粗度改善を目的とした二次覆工を実施するのが一般的である。しかし二次覆工に要求されるのは本来表面部分の平滑さのみであるにもかかわらず、コンクリート打設の施工性から相当量の二次覆工厚を必要とし、力学的・経済的に不合理さを呈している。そのため、一次覆工と二次覆工を兼ね備えた施工法の開発が望まれている。 その一工法として、現在、二次覆工に用いられるセントル移動式工法ならびにプレキャストライニング工法の応用が考えられる。すなわち、岩盤掘削後に型枠を挿入し、地山と型枠の間にコンクリートを流し込むことによって覆工を行う工法である。この工法においてはコンクリートの性能として、締固めを行うことなく地山と型枠の間にコンクリートが充填されること、地山を支持し、なおかつ覆工速度に見合った自立強度が発現していくことが要求される。 そこで本研究では、上記の工法の実用性を検討する第一段階として、極初期に強度を有し、さらに高流動なコンクリートの開発について検討を行った。なお本研究では、極初期に必要な強度として材齢10時間における圧縮強度の目標値を10kgf/cm2に設定した。 4.まとめ 1)セメント鉱物系の初期硬化促進材の使用により、材齢10時間における圧縮強度が10kgf/cm2を上回る高流動コンクリートをフライアッシュセメントにより作製可能であることがわかった。 2)セメント鉱物系の初期硬化促進材を使用するとき、フライアッシュの置換率60%以下の範囲においては、置換率を高めるほど大きな初期強度発現性を期待できる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1026.pdf |