種別 | 論文 |
主題 | 高流動コンクリートのレオロジー特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 泉達男(花王) |
連名者1 | 山室穂高(花王) |
連名者2 | 村原伸(花王) |
連名者3 | 水沼達也(花王) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 182 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 締固め不要コンクリート(以後、高流動コンクリートと称す)は、高流動性と材料分離抵抗性の二律背反する性能を満足することで優れた充填性を発現するコンクリートである。現在提案されている高流動コンクリートは、1)骨材の−部を微粉末に置換する方法、2)微粉末と増粘剤を併用する方法等によって分離抵抗性を改善している。後者の方法は硬化遅延性の問題を抱えており、前者の方法では硬化物性の影響は殆ど心配ないものの、単位結合材量が500kg/m3以上になるため、その経済性が問題となってきている。材料分離としては、1)水と固体の分離、2)ペーストと骨材の分離、3)モルタルと粗骨材分離とに大別でき、特に2)、3)の材料分離はコンクリート中のモルタルやペーストの粘度や量に起因していると考えられる。 本研究では、二重円筒型レオメーターを用いて微粉末や増粘剤を添加したペーストおよびモルタルのレオロジー特性およびフロー値を測定し、混和材の特性による粘性や流動性への影響について調べると共に、高流動コンクリートにおける最適増粘機構について検討したものである。 4.まとめ 微粉末や増粘剤等の混和材の特性によるペースト・モルタルのレオロジー特性および流動性への影響を検討した。その結果、モルタル系においてセメントに吸着しない増粘剤を用いることでより見掛け粘度が高い条件下で(120Pa・s)、高流動性を維持できることが分かった。今後、このモルタルを高流動コンクリートに適用することで、現状の単位結合材料の低減を検討する。 |
PDFファイル名 | 016-01-1027.pdf |