種別 | 論文 |
主題 | 高流動コンクリートの流動性評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 角田忍(明石工業高等専門学校) |
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キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 183 |
末尾ページ | 188 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 従来のコンクリートに比べ、超流動コンクリートとか締固め不要コンクリートや高流動コンクリートと呼ばれるコンクリートは、フレッシュコンクリートのワーカビリチーを評価するのがむずかしいといわれている。それは、これらのコンクリートが従来のコンクリートに比ベて高性能減水剤が多量に使用されており、さらに増粘剤やそれに代わる微粉が混入されているため、流動特性が異なっておりそれに対応するワーカビリチー・テスターが開発されていないところにあると考える。現在のところスランプフローが便利さ故に用いられているが真に流動性を表すものではなく、さらに実験室スケールの方法は確かにいくつかの提案があるが、実施工において対応できるものはほとんどないといって過言ではない。このようなコンクリートは、レオロジー的に評価すへきであって、測定された値がレオロジー定数に換算できるか、またはこれと相似的に評価できる方法が望ましい。 本研究では、これらのコンクリートを回転粘度計によってレオロジー定数を求め、ミキサーと回転粘度計か相似的に関係すると考え、回転粘度計により求めた流動曲線とミキサーの回転数と使用電力との関係図からレオロジー的評価をする方法の検討を行った。実験結果からは、両方法から求めた流動図には相似的関係があることが明らかとなった。 4.まとめ 締固め不要となるような高流動コンクリートのワーカビリチーを評価するのは、一般に用いられているスランプフローテストや充填性試験では十分ではない。本研究で用いた、コンクリート用回転粘度計は流動性を評価するには有効であるが、装置が高価であるし、現場での使用は当然不可能である。本研究で提案する、ミキサーの回転数を3〜4段階に変化させ、各使用電力が計測できればTwo-point Workability Tester に類似したワーカビリチー・テスターとしての利用ができるものと考える。ただし、実用上ブレードの摩耗や水和物の付着なども考えられるので今後、実験の回数を増やし精度の向上を図る予定である。 |
PDFファイル名 | 016-01-1028.pdf |