種別 | 論文 |
主題 | 高強度コンクリート用セメントの性能評価に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 依田和久(鹿島建設) |
連名者1 | 桜本文敏(鹿島建設) |
連名者2 | 吉田宗司(鹿島建設) |
連名者3 | 小高茂央(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 243 |
末尾ページ | 248 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 近年、構造物の高層化が進む中で、コンクリートの高強度化が望まれている。しかし、高強度コンクリートを建築工事に適用する際には、ポンプ圧送性などの施工性や、セメントの初期水和熱による強度低下といった問題点がある。これらの問題を解決するために、各種の特徴のある高強度用セメントが開発されてきている。ここでは、高ビーライト系セメント(以下HFと記す)、及び建設省総プロ「New RC」の一環として開発された粒度調整セメントを対象とし、フレッシュ時の性状、コンクリートの施工性、さらに初期水和熱による高温履歴を受けた場合の強度性状について、普通セメント(以下Nと妃す)を用いたコンクリートと比較検討し評価を行うものである。施工性には様々な観点があるが、ここではポンプ圧送性に着目した。ポンプ圧送時の圧力損失は回転翼型粘度計による見かけの塑性粘度とよい相関を示すことが和美らにより明らかにされているので、本論文も見かけの塑性粘度を求めることにより、ポンプ圧送性を評価した。 また、強度性状については実際の構造物の強度発現性状により近い状態である簡易断熱養生で検討することとした。 5.まとめ 実験結果、以下のことがわかった。 (1)見かけの塑性粘度は、水セメント比30%で比較すると、HFが最も小さかった。また、RIは水セメント比25%以下の領域でも流動特性は良好であった。 (2)簡易断熱養生下の履歴最高温度は、HFが最も低く、次いでRI、RA、Nの順であった。 (3)強度発現牲は、標準水中養生及び断熱養生下において、材齢7日の標準養生を除き、HFが最も高く、次いで、N、RA、RIの順であった。 (4)設計基準強度600Kgf/cm2レベルにおいて、見かけの塑性粘度とポンプ圧力損出の相関関係より圧送可能高さを試算すると、HFが最も大きく、次いでNとRTが同等であった。 |
PDFファイル名 | 016-01-1038.pdf |