種別 論文
主題 マイクロ波のセメント水和反応促進性に関する研究
副題
筆頭著者 杉原和忠(大同工業大学大学院)
連名者1 太田福男(大同工業大学)
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
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先頭ページ 295
末尾ページ 300
年度 1994
要旨 1.はじめに
 プレキャスト部材の生産効率を上げるためのコンクリートの凝結・硬化および早期強度発現促進方法としては、凝結促進剤を用いる化学的に水和反応を促進する方法と蒸気養生に代表されるような加熱によって水和反応を促進する物理的な方法の2つに大別される。筆者らは後者の立場から、これまでマイクロ波加熱によるフレッシュコンクリートの凝結・硬化促進する方法について一連の実験を重ねてきた。その結果、混練直後のフレッシュコンクリートにマイクロ波を断続的に照射することによって、蒸気養生と同等もしくはそれ以上の凝結促進効果があることを明らかにした。しかし、このマイクロ波照射による凝結促進効果の原因は蒸気養生と同じ加熱によるものか、あるいはマイクロ波そのものにセメントの水和反応を促進する働きがあることによるものかはいまのところ不明である。ところが、食品加工の分野ではマイクロ波そのものに化学反応促進性があると言われている。
 このため本研究ではマイクロ波そのものにセメントの水和反応促進性があるかどうかについて検討することを主目的とする。
4.まとめ
 本研究の結果を要約するとおよそ次の通りである。
(1)マイクロ波照射によるセメント水和反応促進効果はマイクロ波加熱による促進効果の他に、マイクロ波そのものに水和反応促進効果があることを、Arrheniusの式より明らかにした。
(2)マイクロ波照射によるコンクリートの凝結促進効果でも、マイクロ波加熱による促進効果の他に、マイクロ波そのものに水和反応促進効果があるといえる。
(3)高性能AE減水剤のうちポリカルボン酸系のものについてはとくにマイクロ波そのものによる水和反応促進効果が高い。
PDFファイル名 016-01-1047.pdf


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