種別 | 論文 |
主題 | 高性能AE減水剤を用いた高炉スラグ高含有コンクリートの中性化および発熱特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 中本純次(和歌山工業高等専門学校) |
連名者1 | 戸川一夫(和歌山工業高等専門学校) |
連名者2 | 岡沢智(エヌエムピー) |
連名者3 | 木虎久人(大阪セメント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 307 |
末尾ページ | 312 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき 高炉スラグ微粉末(以下高炉スラグという)をセメントに多量に置換えて使用すると水和熱を低減できる。しかしながら、高炉スラグをセメントに多量に置換えたコンクリートは中性化が著しく進行する。本研究ではセメントに対して高炉スラグを70%以上置換えた高炉スラグ高含有コンクリートの中性化低減対策として、高性能AE減水剤の利用方法とその効果を検討する。特に高炉スラグをセメント内割で高含有したコンクリートは普通コンクリート(高炉スラグ無置換)と比べて圧縮強度が低減するが、中性化速度は圧縮強度の逆数と比例するので、高性能AE減水剤を利用してこの強度低下を防いで、普通コンクリートと同じ強度にして高炉スラグ高含有コンクリートの中性化の抑制を検討した。ここでは高炉スラグ高含有コンクリートの促進中性化特性、圧縮強度特性および断熱温度上昇特性について報告する。 4.まとめ 高性能AE減水剤を用いて、高炉スラグをセメント内割で70%以上置換した高炉スラグ高含有コンクリートの中性化および発熱特性等に関する本実験結果を要約すると次のとおりである。 1)コンクリートの圧縮強度とスランプを同一にしたとき、高性能AE減水剤を用いたコンクリートの断熱温度上昇量はAE減水剤を用いたコンクリートよりも低くなる。 2)高炉スラグ高含有コンクリートの断熱温度上昇量は高炉スラグ置換率が増加するにしたがって低下する。 3)高炉スラグ高含有コンクリートの中性化速度は高炉スラグ置換率が増加するにしたがって高くなる。また、圧縮強度が同一の場合でも、高炉スラグを置換えたコンクリートの中性化速度は高炉スラグ無置換のコンクリートよりも高くなる。 4)高性能AE減水剤を適切に用いると高炉スラグ置換率85%以内であると高炉スラグ高含有コンクリートの強度低下を防止できる。その際、強度低下防止方法として単位水量を変化させないで単位結合材量を調整する方法と単位結合材量を変化させないで単位水量と高性能AE減水剤を調整する方法の2方法を考えた。その結果、後者の方が前者よりも高炉スラグ高含有コンクリートの中性化速度を低減できることが明らかになった。 |
PDFファイル名 | 016-01-1049.pdf |