種別 | 論文 |
主題 | フライアッシュフユームを用いた超高強度モルタルの細孔構造 |
副題 | |
筆頭著者 | 原田志津男(都城工業高等専門学校) |
連名者1 | 松藤泰典(九州大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 407 |
末尾ページ | 412 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに フライアッシュフュームは、フライアッシュを原料とし、製造段階で比表面積などの物性値を制御できる工業材料である。本研究はフライアッシュフュームを用い、微粉末の粒子径の大きさがセメント硬化体の細孔構造に及ぼす影響を明らかにすることを目的とするものである。すでに、筆者等は、これまでの研究で、フライアッシュフュームは、コンクリートの物性改善においてシリカフューム同様有効な活性超微粉末であること、フライアッシュフュームをセメントの一部と置換したコンクリートの強度は使用するフライアッシュフュームの粉末度の違いにより異なる傾向を示すこと等を明らかにした。これは、活性超微粉末の粒子径が、セメント硬化体の組織に大きく影響を及ぼしたためであると考える。本報では、粉末度が異なるフライアッシュフュームを用いたモルタルの細孔構造を比較することにより、活性超微粉末の粒子径がセメント硬化体の細孔構造に与える影響について検討するとともに、フライアッシュフュームがシリカフューム同様、硬化体組織を緻密化する有効な混和材料であることを明らかにするものである。 4.まとめ フライアッシュフュームを用いた高強度モルタルの細孔構造に関する実験結果を要約すると、以下のようになる。 (1)シリカフュームおよびフライアッシュフュームを用いると、硬化体中の毛細管空隙が減少し、さらに、最大頻度の細孔半径も小さくなる。 (2)30〜70m2/gの粉末度の範囲では、微粉末の拉子径の大ささは、材齢28日における硬化体の毛細管空隙量にはほとんど影響しない。 (3)微粉末の粒子径の大きさは、細孔分布に影響を及ぼし、粒子径が小さいものを用いるほど、硬化体中に存在する細孔の平均半径は小さくなる。しかし、粉末度が50m2/gを越えると、この効果は減少する。 (4)フライアッシュフュームを用いたモルタル強度は細孔量だけでなく、細孔の平均半径にも依存しており、平均半径が小さくなるほど、強度は増加する。 |
PDFファイル名 | 016-01-1066.pdf |