種別 | 論文 |
主題 | 一般可燃ゴミ焼却灰を添加したコンクリートの耐凍害性、乾爆収縮および中性化に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 原田耕司(西松建設) |
連名者1 | 辻正哲(東京理科大学) |
連名者2 | 伊藤幸広(東京理科大学) |
連名者3 | 伊藤正憲(東急建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 425 |
末尾ページ | 430 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 一般可燃ゴミの大部分は焼却処理され減量化した後、最終的に埋め立て処分されているのが、我が国の現状である。しかし、近年の一般可燃ゴミの量の増大により最終処分地の確保難や処分地に於ける二次公害の問題も顕在化してきているため、焼却炉底部から回収される焼却灰のさらなる減量化、再資源化または無害化する新しい処理技術の開発が各方面で盛んに行なわれるようになってきている。 筆者らはこれまで、焼却灰をコンクリート用混和材として有効利用することを目的として、焼却灰の再焼却(2度焼き)、粉砕、分級等の処理方法や再焼却灰をモルタルに添加した場合の強度特性について検討を行い、適当な処理を施した再焼却灰でセメントを代替したモルタルはプレーンモルタルとほぼ同等の強度が得られる等の報告をしている。 本研究では、入手時期の異なる2種類の再焼却灰について化学的・物理的性質を測定し、再焼却灰をコンクリート用混和材として用いる場合の耐凍害性、乾燥収縮および中性化等に及ぼす影響について検討したものである。 4.まとめ 本実験の範囲内で得られた結果は、以下の通りである。 (1)再焼却灰の化学的性質、特に塩化物イオン量は人手時期によりかなり変動する。 (2)耐凍害性は、空気量が3.0%以上であれば今回対象とした再焼却灰によるセメント代替率の範囲では、無添加コンクリートとあまり変わらない。 (3)長さ変化率は、実用の可能性が高いと現在考えている再焼却温度600℃〜700℃程度の灰を混和材として用いても、無添加コンクリートとはぼ等しい。 (4)中性化は、再焼却灰を混和材として用いると、無添加コンクリートと比較して若干大きくなる傾向がある。 今回の試験では、一般可燃ゴミを入念に焼却することにより、コンクリート用混和材として利用できる可能性があることが確認できた。しかし、ゴミの性質が入手時期により変動するため、当面は対象とする構造物を比較的重要度の低いものに限定する必要性があると考えている。 |
PDFファイル名 | 016-01-1069.pdf |