種別 | 論文 |
主題 | モルタルのレオロジー定数に及ぼす使用材料の性質の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉野公(鳥取大学) |
連名者1 | 西林新蔵(鳥取大学) |
連名者2 | 井上正一(鳥取大学) |
連名者3 | 黒田保(鳥取大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 461 |
末尾ページ | 466 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき フレッシュコンクリートのワーカビリチー評価を従来の定性的な評価ではなく、コンクリート施工のシステム化、ロボット化にもつながるようなフレッシュコンクリートの持つ物理量(レオロジー定敷)による定量的な評価が求められるようになってきた。しかし、実際の施工への適用のためには多くの間題点が残されている。そのひとつとして要求されるレオロジー定数を持ったコンクリートの配合を求める手順の確立がある。これを検討する上で、フレッシュペースト、モルタル、コンクリートを連続相と分散相からなる高濃度サスペンジョンと考え、分散相の濃度、連続相および分散相の性質によってフレッシュペースト、モルタルあるいはコンクリートのレオロジ一定数を考察することは有効であり、この考え方を基にしていくつかの研究が行われている。しかし、これらの研究は混和剤を添加しないものがほとんどであり、流動化剤あるいは高性能AE減水剤を添加した流動性のあるペースト、モルタルあるいはコンクリートに関してはほとんど研究されていない。 本論文は、混和剤の種類および骨材の物理的性質がモルタルのレオロジー定数に及ぼす影響を明らかにし、骨材の性質および配合から、モルタルのレオロジー定数とくに塑性粘度の予測手法に関して検討した結果について述べたものである。 4.まとめ 本研究では、骨材の物理的性質がモルタルのレオロジー定数に及ぼす影響を明らかにし、骨材の性質および配合から、モルタルのレオロジー定数とくに塑性粘度の予測手法に関して検討を行った。本研究で得られた結果を列挙し、まとめとする。 (1)細骨材の物理的性質である比表面積、実積率および配合要因である細骨材容積割合から計算される余剰ペースト膜厚とモルタルのレオロジー定数との関係はセメントペーストのレオロジ一定数が同じであれば、細骨材の種類に関係なく1本の式で近似できる。 (2)相対粘度(モルタルの塑性粘度/セメントペーストの塑性粘度)と余剰ペースト膜厚との関係は、混和剤および細骨材の種類に関係なく、1本の近似式で表わされる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1075.pdf |