種別 | 論文 |
主題 | 2軸強制ミキサのブレード取付け角度がかくはん性能に及ぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 島崎篤(群馬大学大学院) |
連名者1 | 滝口善英(千葉県庁) |
連名者2 | 橋本親典(群馬大学) |
連名者3 | 辻幸和(群馬大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 491 |
末尾ページ | 496 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 2軸強制練りミキサは安定した品質のコンクリートを製造でき、大容量のコンクリートを一度に製造できることからコンクリートプラントやコンクリートの打ち込み現場で広く用いられている。 一方、高強度コンクリートや超流動コンクリートに代表される”高級コンクリート”の製造技術は大きく進歩し、シリカフュームなどの数μmほどの超微粒系の混和材料の発展もめざましい。そのため高級コンクリートの製造を目的として練混ぜ時間の短縮、排出後のコンクリートの品質の向上・安定などの2軸強制ミキサの更なる高性能化が要求されている。 著者らはこれまでに、実験室規模で行うコンクリートの流動に関する可視化実験手法を用いて、2軸強制練りミキサ内のコンクリートの流動機構の定量化を試み、2本のシャフトによるらせん流動がミキサ中央で接触する”局部交錯流動” と、逆方向に進行するらせん流動が相互に繰り返すことにより形成される“全体循環流動”の存在を明らかにした。また、パドル配列角度90度では”局部交錯流動”が、パドル配列角度45度では“全体循環流動”が卓越していることも確認した。 セメント粒子と水の水和反応を円滑に進行させるための”微視的な練混ぜ”には“局部交錯流動”が有効であり、骨材粒子群を均一に混合しその粒子空隙間にセメントペーストを密実に充填させる“巨視的な練混ぜ”には”全体循環流動”が有効であると考えられる。単位粉体量が多い高級コンクリートの練混ぜに対しては全体循環流動によるミキサのかくはん性能が重要と思われる。 本研究の目的は、実際にミキサの練混ぜの“力”をコンクリートに直接伝達するパドル先端部の“ブレード”に着目し、その取付け角度の違いか全体循環流動によるかくはん性能に及ぼす影響について実験的に検討する。 5.結論 コンクリート材料の製造技術の発展に伴い安定した品質のコンクリートの製造に必要不可欠な高性能ミキサの開発を目的とし、可視化実験手法を用い、2軸強制ミキサのブレード取付け角度が練混ぜ性能に与える影響を実験的に検討した。 本実験内において以下のことが明らかになった。 (1)全体循環流動が卓越するパドル配列角度45度では、ブレードの取付け角度を小さくすることによりミキサ内の全体循環流動の発生頻度を増加させる。それはモルタルに対する粗骨材濃度が小さいほど顕著である。 (2)局部交錯流動が卓越するパドル配列角度90度では、ブレード取付け角度の変化による全体循環流動の発生能力には限界がある。 |
PDFファイル名 | 016-01-1080.pdf |