種別 論文
主題 現場水中養生28日圧縮強度早期判定式の提案
副題
筆頭著者 古賀一八(長谷工コーポレーション)
連名者1 重倉祐光(東京理科大学)
連名者2 高橋和雄(東京理科大学)
連名者3 高橋保男(日東コンクリート)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 509
末尾ページ 512
年度 1994
要旨 1.はじめに
 コンクリートの品質管理上の大きな問題点の一つとして、圧締強度に関して所定の材齢(通常は28日)にならないと品質を確認できないことがある。万が一、打設したコンクリートが所定の材齢を経過した時点で、設計基準強度を下回った場合、工事がかなり進んでおり、予備の供試体での再確認、コア採取確認、補強・設計変更、最悪の場合解体等々工期の遅延のみならず信用問題にまで発展する可能性がある。そこで、材齢28日以前で早期に構造体コンクリートの圧締強度が的確に推定できれば、様々な対策を早めに検討出来るので、早期の対策、上階のコンクリート打設の中止等、損害を最小限に押きえることが出来る。コンクリート圧縮強度を早期に推定する方法はいくつか提案されている。例えば、JASS 5では、標準養生供試体材齢7日から材齢28日の圧縮強度推定式を示している。また、積算温度を用いた式も提案されている。さらに、コンクリート強度の早期迅速判定試験も数多く提案されており、JIS A 1805の様にJIS化されたものもある。しかし、JASS 5の推定式や早期迅速判定式験では標準養生材齢28日圧縮強度、つまりコンクリートのポテンシャル強度を対象としており、外気温の変動の影響を受ける現場水中養生供試体ひいては、構造体コンクリート強度を対象としていない。
さらに、積算温度を用いた推定式は水セメント比毎に積算温度と圧縮強度との関係を生コン工場毎に求めておく必要がある。通常構造体コンクリートの強度推定は現場水中養生材齢28日圧縮強度で行っているので、本研究では、個々の現場で比較的容易に得られるデータを基に、現場水中養生供試体材齢28日圧縮強度の早期判定式を検討した結果簡便で有用な式が得られたので報告するものである。
4.まとめ
現場水中養生4週圧縮強度の推定を行うに当たり、コンクリート温度と材齢7日現場水中養生圧縮強度を用いた式を提案したので、建築物の品質確保の一助としてご活用いただきたい。
PDFファイル名 016-01-1083.pdf


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