種別 | 論文 |
主題 | フェロセメントの引張試験におけるひび割れ性能及び付着強度 |
副題 | |
筆頭著者 | 北村茂(運輸省) |
連名者1 | 佐藤忠(ソラ・マリーン) |
連名者2 | 野間宏平(横浜国立大学学生) |
連名者3 | 酒井譲(横浜国立大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 513 |
末尾ページ | 518 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき フェロセメント船の一般的な解釈は「フェロとは主として金網をさし、金網を数層重ねモルタルで補強したものと云える」。この金網を硬綱線に置き換えた新しい工法で船側外坂に相当する供試体を製作し、硬綱線の太さ及び間隔、モルタルのかぶり厚さを変え、シラスをラテックス系の乳剤で練ったモルタルについて、ひび割れ性能及び付着強度について調べ、FEM計算と比較した。 6.結論 新しい工法で製作した船側外板に相当する供試体の引張試験から、得られた結果を要約すると次のようになる。 (1)供試体のモルタルは荷重をかける初期の段階で寄与していると思われるが、荷重の増加と共に、硬鋼線とモルタルのずれ(剥離)が起こり、最大荷重近傍では硬鋼線の引張り強度で破断した。硬鋼線の線径が細いほど、モルタルの初期ひび割れ発生荷重は高くなった。 (2)フェロセメント船に要求されるひび割れ発生荷重を高くするために、硬鋼線の線径を細くした方が有利で、かつひび割れの分散性も良い。 (3)歪み分布の最大値が硬鋼線の切断位置で生ずるので、船殻部分に切断位置ができないように、硬鋼線を配置した方がよい。 (4)実験より求められた付着強度をもとに、有限要素法で、剥離進展解析を行ったところ、実験値と良い一致が得られた。 |
PDFファイル名 | 016-01-1084.pdf |