種別 | 論文 |
主題 | 表面被覆材によるコンクリートの凍害抑制に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 里隆幸(大日本塗料) |
連名者1 | 堺孝司(北海道開発局) |
連名者2 | 熊容政行(北海道開発局) |
連名者3 | 辻敏幹(大日本塗料) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 561 |
末尾ページ | 566 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 一般に、コンクリートの凍害は、AE剤の適切な利用と環境条件を考慮した水セメント比の設定によって防ぐことが出来るとされているが、種々の要因によりコンクリート構造物は凍害を受けているのが実態である。 凍害対策の一つとして、表面被覆材の塗布によりコンクリート表面から浸入する水を遮断する方法が考えられる。現在、コンクリートの表面被覆材は、美観上の目的の他、塩害対策、中性化対策、アルカリ骨材反応対策等を目的として用いられているが、凍害対策用としての表面被覆材に関する研究は少ない。 本研究は、コンクリートの凍害抑制に対する表面被覆材の効果を明らかにするための基礎的研究として、種々の表面被覆材および被覆方法を用いたモルタルおよびコンクリートの凍結融解作用下の挙動について検討したものである。 4.まとめ (1)モルタルまたはコンクリートに表面被覆材を施した場合、被覆材の防水性が高ければ凍害防止に有効である。 (2)凍害防止に用いる被覆剤は、浸透型のように防水性が不完全なもの、A種や油性系のように塗膜が硬質のものや、薄膜のものは避けた方が良い。特に、浸透型は、無塗装以上の劣化を生じることがある。 (3)表面に被覆されていない面があると、無塗装以上に激しい劣化を生じることがある。 (4)新しい凍結融解試験は、モルタルまたはコンクリート表面の被覆材にふくれや、われ等の劣化を生じさせることができ、実環境に即した評価が可能となる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1092.pdf |