種別 論文
主題 低発熱セメントを使用したコンクリートのひび割れ抵抗性
副題
筆頭著者 岡本修一(大成建設)
連名者1 松岡康訓(大成建設)
連名者2
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 579
末尾ページ 584
年度 1994
要旨 1.はじめに
 従来の規模を大きく上回る土木・建築コンクリート構造物の大型化や、配合上粉体量が必然的に多くなる高強度コンクリートならびに高流動コンクリートの使用が要望されると言った近年の状況から、これまでの低発熱セメントよりも更に発熱の少ないセメントが開発され、実際に現場で使用されるようになってきた。また、低発熱セメントを使用する場合に、ブリーディング抑制や、コンクリートの材料分離抵抗性・流動性を増大させるための粉体量確保の目的で石紛を併用する場合が多く見受けられる。しかしながら、これら低発熱セメントを使用したコンクリートの物性に関する基礎データの蓄積はまだ不十分と思われる。
 本研究では、低発熱セメントの種類や石粉の量を変えたコンクリートのひび割れ抵抗性に関して、乾燥収縮ならびに自己収縮による体積変化を拘束することにより基礎検討を行った。
4.まとめ
 本実験の範囲内で得られた知見を以下にまとめる。
(1)乾燥収縮拘束試験の結果、C種高炉セメントを使用したコンクリートは、普通ポルトランドセメントやビーライト系のポルトランドセメントに比べ、ひび割れ抵抗性が小さいことが認められた。
(2)これは、C種高炉セメントを使用したコンクリートの見掛けのクリープ係数が他のものと比較しかなり小さく、クリープによる応力緩和が少ないためと思われる。
(3)また、C種高炉セメントを使用したコンクリートに於て、石紛の使用量がひび割れ抵抗性に与える影響は明確に現れなかった。
(4)クリープによる応力緩和がある程度期待できる低発熱セメントの場合でも、高粉体・低 W/Cと言った配合のように、発生する拘束ひずみが非常に大きくなるようなコンクリートでは、ひび割れを抑制することは困難なようである。
PDFファイル名 016-01-1095.pdf


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