種別 | 論文 |
主題 | 高温下におけるコンクリートのクリープ |
副題 | |
筆頭著者 | 金津努(電力中央研究所) |
連名者1 | 石田博彰(兵庫県庁) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 621 |
末尾ページ | 626 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 著者らは、100℃を越える高温下における鉄筋コンクリートの力学的特性を解明するための研究を進めている。高温下の鉄筋コンクリートの力学的特性を理解するためのポイントは、次の2点であると考えられる。このうち本論文は(1)の課題について検討したものである。 (1)コンクリートと鉄筋個々の物理的性質の温度依存性を明らかにすること (2)鉄筋とコンクリートの熱膨張ひずみの差の影響を明らかにすること 100℃を越える高温下では常温からの温度変化が大きいので、設計上、温度応力の評価が重要となる。温度応力を適切に評価するには、温度上昇に伴うコンクリートの長さ変化を把握する必要がある。高温下では、コンクリートの熱膨張係数、弾性係数等が大きく変化する事に加えて、乾燥収縮やクリープの進行が著しく、これらが長さ変化に影響を与える。しかし、100℃を越える温度条件において、乾燥収縮およびクリープを含むコンクリートの長さ変化の定量評価方法に関する研究はあまり行われていない。本論文は、昇温時のクリープを積算温度の考え方を用いて評価し、温度上昇に伴うコンクリートの長さ変化を算定する方法を提案したものである。 6.まとめ 乾燥条件下で昇温されるコンクリートのクリープを、積算温度の考え方を用いて評価した。この方法は、温度と経過時間がクリープに与える影響を考慮でき、有効な方法である。さらに、このクリープ評価法を用いて、温度上昇に伴うコンクリートの長さ変化(乾燥収縮とクリープを含む)を評価する方法を提案した。実験結果との比較により評価方法の妥当性が確認されたことから、この方法は、昇温期間を含めて数日間100℃を越える高温下に曝されるコンクリートの長さ変化を評価する方法としては、有用な方法と考えられる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1102.pdf |