種別 論文
主題 ポリエステルREC硬化収縮と拘束応力
副題
筆頭著者 NGUYEN VAN LOI(岐阜大学大学院)
連名者1 内田裕市(岐阜大学)
連名者2 林富士男(サンレック)
連名者3 小柳洽(岐阜大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 663
末尾ページ 668
年度 1994
要旨 1.はじめに
 レジンコンクリート(RECと略)は水密牲、耐薬品性、早強性、耐摩耗性等の性状に優れた材料であり、また特に曲げ強度、引張強度が高く軽量化ができる。しかし、結合材に不飽和ポリエステル樹脂を用いたRECでは、鋼材のような補強筋を用いると、RECの硬化時収縮が拘束されて又RECに内部引張応力が発生し、従って曲げひび割れ耐力が減少することが知られている。RECの収縮特性についてもある程度の検討がされている。ここでは、RECの硬化時の経時的な特性の変化の状況をより明確にすると共に、補強材比を変化させたRECはりを作成し、RECの硬化時の収縮によって補強材に導入されるひずみの発生状況に加え、補強RECはりの曲げひびわれ発生強度から、硬化収縮時の拘束の影響についての検討結果を述べる。
4.結論
 RECの硬化時の収縮によって補強材に導入されるひずみの発生状況に加え、硬化収縮時の拘束の影響についての実験的検討を行った。得られた主な結論を以下に述べる。
1)RECの初期性状の発現には時間差がみられ、まず温度が上昇しついでRECの収縮が生じはじめ、その後に動弾性係数と共に鋼材ひずみが増大する。
2)REC練り混ぜ開始後60分以内では鋼材にはひずみはほとんど発生せず70分以後から生じた。また、ひずみは鋼材量の増加につれて小さくなる。
3)RECの発熱は早期から始まり3時間後に温度は最大となった。
4)REC練り混ぜ開始後1時間をすぎてから動弾性係数の計測が可能となり、24時間の値に対し2時間で約50%、4時間で約85%に達した。対数減衰率は動弾性係数と逆に急速に減少し4〜5時間で一定値に近づく。
5)鋼材ひずみの増加速度は約3時間後が最大であり、また鋼材比が低い方が大である。
6)鋼材比とRECの導入応力には線形関係がみられた。鋼材比あるいは導入応力が増加すると曲げ強度は低下するが、曲げ強度低下量は鋼材比あるいは導入応力が小さい場合には相対的に小さく、収縮拘束の2次元的な解析の限界が考えられる。
PDFファイル名 016-01-1109.pdf


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