種別 論文
主題 各種セメントペーストの自己収縮にもとづく内部応力に関する研究
副題
筆頭著者 吉田智則(徳山曹達)
連名者1 城安市(徳山曹達)
連名者2 志沢三明(徳山曹達)
連名者3 北山大八(徳山曹達)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 669
末尾ページ 674
年度 1994
要旨 1.はじめに
 近年、建築物、構造物の大型化に伴い、打設面の大きなコンクリートを打つ機会が増えている。この際、セメント硬化の比較的初期にしばしばひび割れの発生が見られる。この初期ひび割れの一因として、セメントの水和反応によって起こる自己収縮が考えられる。既に自己収縮の測定方法及び自己収縮と水和反応との関係について報告した。
 本報告では、拘束状態下にあるセメントペースト硬化体に発生する自己収縮により引き起こされる内部応力の測定方法を考案し、この方法により、各種ポルトランドセメントペーストの内部応力を測定し、また更に、自己収縮と内部応力との関係、及び内部応力のひび割れ危険性への影響度について検討を行ったので報告する。
4.結論
 各種ポルトランドセメントについて、ペーストのW/Cを0.3〜0.5の範囲で変化させて、自己収縮量および拘束状態下で自己収縮により引き起こされる内部応力の大きさを調べた。その結果以下のことが明らかとなった。
1)W/C=0.3と低い場合、セメントペーストの自己収縮とそれにより引き起こされる内部引張り応力との間には関係が認められ、自己収縮が大きくなるに従い内部引張り応力も大きくなる。
2)W/C=0.4以上と高い場合、セメントペーストの自己収縮とそれにより引き起こされる内部引張り応力との間には、明らかな関係は認められない。
3)セメントペーストの内部引張り応力は、W/Cが低く、また反応速度の大きいセメントの方が大きくなる。
4)セメントペーストの内部引張り応力は、水和反応の過程で緩和される。
5)HC、NCの低水セメント比ペーストでは、自己収縮により引き起こされる内部引張り応力のひび割れに対する影響は大きい。
PDFファイル名 016-01-1110.pdf


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