種別 | 論文 |
主題 | コンクリート内部で発生するAEの発生挙動に関する確率論的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 浅井陽一(愛知工業大学大学院) |
連名者1 | 山田和夫(愛知工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 741 |
末尾ページ | 746 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリートの破壊か確率現象であることは周知のことであり、これまでにも多くの研究者によって、コンクリートの破壊現象に対する確率論的な取扱いがなされている。筆者らも、以前コンクリート強度の変動を確率論的な立場から説明することを目的として、確率過程論を適用したコンクリート強度に関する確率破壊モデルを提案し、その妥当性・適用性を示した。 本研究では、コンクリートの微視的破壊に伴って発生するアコースティック・エミッション(以下、AEと略記する)の発生挙動を解明するための基礎的研究として、まずAEの発生過程が確率過程とみなせるか否かを実験的に検討するとともに、確率過程論に基づく累積AEイベント数に関する提案式の適用性を、加熱によるコンクリートの劣化を実験要因として取り上げて筆者らが過去に行った実験の結果と比較することによって示した。 4.結論 本実験によって得られた結果をまとめると、およそ次のようになる。 1)持続荷重を受けるコンクリートおよびモルタルで発生するAEの累積イベント数は、一般的に試験体の加熱によって増加する傾向を示し、AEの発生状況の相違から加熱による試験体の劣化を予測することが可能である。 2)AEの発生挙動は、2状態1段階確率過程とみなすことができ、その過程を支配する遷移確率は、一般的に時間には依存しないが、載荷応力レベルが大きくなるとともに増大する性質を有する。 3)初期載荷応力レベルで発生する雑音の影響を考慮に入れた式(9)を用いることによって、AEの発生挙動をかなりの精度で評価することができる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1122.pdf |