種別 | 論文 |
主題 | 下面増厚したRC床版の疲労性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤貢一(奈良建設) |
連名者1 | 小玉克巳(武蔵工業大学) |
連名者2 | 永井健(武蔵工業大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1031 |
末尾ページ | 1036 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 道路橋鉄筋コンクリート床版(以下、床版と略す)の損傷が問題となって久しく、原因として交通量の増大、大型車両の増加に対して床版厚の不足、配力鉄筋不足、コンクリートの品質不良等が挙げられ、さらに車両による繰り返し環境下における床版への雨水の浸透が床版の耐久性を低下させている。また走行する車両重量が大型化され、床版の補強工法の早急な開発が望まれている。 著者らはこれまで損傷を受けた床版の補強工法として、床版下面に補強鉄筋を配置し付着強度にとむポリアクリル酸エステル系ポリマーモルタル(以下PPモルタルと略す)で一体化する工法を提唱してきた。これまでの静的載荷実験で増厚後新旧床版が一体化し、床版の耐荷力及び曲げ性状が向上することが確認された。 本研究は本工法の疲労性状の確認を行うことを目的に滞水環境での繰り返し載荷実験を行った。 また増厚方法として品質の安定化および作業の省力化による工期の短縮のため増厚部分のプレキャスト化を行い床版と一体化させる工法を採用した。 4.まとめ 本研究の範囲内で得られた結論を以下に列挙する。 1)下面増厚補強することによって疲労寿命が向上し、また、床版上の滞水による疲労強度の低下を抑制できた。 2)下面増厚補強した床版においては、主鉄筋に作用する応力、たわみ量を低減することができた。特に、床版の変形に高い追従性を持つPC鋼線プレキャスト板によって補強した床版では、床版本体の破壊に至るまで剥離を生じなかったため、主鉄筋に作用する応力、たわみ量の低減効果が高かった。 3)RC床版の剛性は繰返し回数が増すにつれて低下するが、下面増厚補強することによってRC床版の剛性を維持することができ、寿命に至るまでRC床版としての機能が十分発揮されることが示された。 |
PDFファイル名 | 016-01-1171.pdf |