種別 | 論文 |
主題 | 高流動プレミックスGRCを用いた外壁パネルの載荷試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 若宮隆(日本板硝子) |
連名者1 | 朝日清公(日本板硝子) |
連名者2 | 鈴木忠彦(清水建設) |
連名者3 | 堀口邦広(秩父セメント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1151 |
末尾ページ | 1154 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき GRC(ガラス繊維補強コンクリート)は、現在、カーテンウォールや内外装用建築材料として、広く使用されているが、主な製造法は、ダイレクトスプレー(吹き付け)法である。ダイレクトスプレー法は強度が高く、薄肉軽量で造形性に優れるが、製造を主として人手に頼っているため、製造法の改善が望まれている。プレミックス(流し込み)法は、ダイレクトスプレー法に比べ、強度性能では及ばないが、製造工程が単純なため製造を合理化できる可能性が大きい。 筆者らは製造の合理化の手段として、プレミックスGRCの流動性の向上に着目して開発を行ってきた。本研究では、筆者らが開発した軽量の高流動プレミックスGRCを用いたパネルを試作し、実大パネルの載荷試験を行う事により、高層建築物への適用の可能性を検討した。 6.まとめ 本研究の結果をまとめると、次の通りである。 1)パネルの板部と補強フレームを複合化する接合部材は、T型9mmの仕様の安全性が高い。 2)パネル厚さの割に単位面積当たりの重量は軽く、パネルの軽量化が可能である。 3)パネルの耐力はGRCの物性から求めた計算値に比べ、正圧載荷では高く、負圧載荷でもほぼ等しい。また、パネルの破壊に至るまで粘り強い挙動を示し、安全性の高い仕様である。 4)パネルの変形は、板部とフレームが一体とした場合と重ね梁とした場合の中間的な挙動を示す。また、板部とフレームの複合効果を考慮する事により、実際に近いパネル挙動の予測も可能性があると考えられる。 高層建築物への適用は、これらの特徴を活用した用途として有効であると考えられ、実大パネルによる耐風圧性能確認試験を実施中である。 |
PDFファイル名 | 016-01-1192.pdf |