種別 | 論文 |
主題 | CFRPを用いた外ケーブル部材の曲げ性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 斎藤宗(鹿島建設) |
連名者1 | 森井惇雄(鈴木金属工業) |
連名者2 | 林田道弥(新日本製鐵) |
連名者3 | 奥村一正(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1215 |
末尾ページ | 1220 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 近年、鉄筋やPC鋼材の代替として軽量、高強度、耐久性に優れる連続繊維補強材の開発が活発化しており、連続繊維補強材を用いたコンクリート部材の特性が数多く報告されている。また、連続繊維補強材の用途としては現在のところPC橋梁等の緊張材としての利用が主であるが、今後、耐食性と施工の省力化の観点から外ケーブル部材への適用が着目されている。外ケーブル部材の終局時の特性としては、従来のPC部材に比べて変形が大きく、コンクリートの圧縮破壊で破壊することが一般に知られているが、外ケーブルの終局時の応力変動を含めた耐力算定法が示されていないのが現状である。 そこで、本研究は連続繊維補強材(CFRPストランド)を緊張材とする外ケーブル部材の曲げ載荷試験を行い、曲げ耐力算定方法の検討を行ったものである。 7.まとめ 本研究は、CFRPストランドの外ケーブル梁への適用をねらいとして、T型外ケーブル梁の載荷実験を行い、解析値との比較および簡易式との比較を行った。その結果以下の知見が得られた。 (1)ケーブルの弾性係数が小さいと変形が大きくなり、相対的に部材剛性を低減することになる。 (2)導入プレストレス量が多いと、ひびわれ発生荷重を高めるが、その後、荷重と変位関係への影響は少ない。 (3)鉄筋比はひびわれ発生後の剛性に著しい影響を与える。 (4)幾何学的非線形性・材料非線形性を考慮できるフレーム解析法を用いて外ケーブル部材の曲げ耐力や緊張材張力や変位を履歴も含めて精度よく算出することが出来る。 (5)本実験では実験値とNaamanによる提案式を用いて算出した耐力はほぼ一致した。しかし、緊張材張力の算定については今後さらに検討が必要である。 |
PDFファイル名 | 016-01-1203.pdf |