種別 論文
主題 ポリマーセメントモルタルを用いた打継目の曲げ性状
副題
筆頭著者 森脇貴志(日本化成)
連名者1 中島貴弘(間組)
連名者2 辻幸和(群馬大学)
連名者3 池田修(群馬大学大学院)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1257
末尾ページ 1262
年度 1994
要旨 1.はじめに
 一般に、新旧コンクリートの打継目の施工に際しては、打継ぎ材としてセメントペースト、モルタルあるいは湿潤面用エポキシ樹脂が用いられている。これらの打継ぎ材を用いる場合、打継ぎ材を塗布してから新コンクリートを打ち込むまでの時間(以下、オープンタイムと称する)に制約があり、また塗布する際の作業性が良好でないため、打継ぎ面積が大規模な場合などには、打継目の施工は非常に困難となる。このような事情から、塗布作業性に優れ、オープンタイムが十分長くとれ、かつ新旧コンクリートの一体化が確保できる高品質な打継ぎ材の開発が望まれていた。ポリマーセメントモルタルは、普通セメントモルタルに比べ、作業性および接着性に優れることから、新旧コンクリートの打継ぎ材としての利用が期待でさる。打継ぎ材にセメントペースト、モルタルやエポキシ樹脂系接着剤を用いた研究成果は、これまでいくつか報告されている。しかしながら、ポリマーセメントモルタルを用いた研究はほとんど見あたらない。
 本研究では、従来の打継ぎ材の問題点を解決した高品質な打継ぎ材の開発のための一つの資料を得ることを目的として、角柱供試体による打継ぎ強度から、ポリマーセメントモルタルの打継ぎ材としての基礎性状について検討する。
4.まとめ
 ポリマーセメントモルタルの配合およびオープンタイムを変化させて打ち継いだ鉛直打継目あるいは水平打継目の曲げ強度性状について検討した。本研究の範囲で次のことがいえる。
(1)ポリマーの種類およびポリマーセメントモルタルの配合を選定すれば、オープンタイムを28日と十分長くとっても、いずれの打継目においても曲げ強度比の明らかな低下は認められない。
(2)ポリマーの種類およびC/Sによって多少傾向が異なるものの、ポリマーセメントモルタルを用いた打継目の曲げ強度比に及ぼすP/Cの影響は顕著ではない。
(3)ポリマーの種類およびP/Cにかかわらず、ポリマーセメントモルタルを用いた打継目の曲げ強度比は、一般に、C/Sが小さい方が若干大きな曲げ強度比を示す。
(4)オープンタイムを十分長く許容でき、かつ、一体化が確保できる高品質な打継ぎ材としてのポリマーセメントモルタルの利用が期待できる。
PDFファイル名 016-01-1210.pdf


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