種別 論文
主題 ローラーコンパクテッドコンクリートの締固め挙動に関する研究
副題
筆頭著者 遠藤孝夫(電力中央研究所)
連名者1 河角誠(電力中央研究所)
連名者2 松井淳(電力中央研究所)
連名者3 栗田守朗(清水建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1293
末尾ページ 1298
年度 1994
要旨 1.はじめに
 ローラーコンパクテッドコンクリート(以下RCCと略記)の振動転圧による締固め挙動は未だ不明な点があるため、本論文では施工実験を行い、RCCの表面沈下量、RCC中の加速度、土圧、内部変位を計測するとともに、これらを検討して、振動転圧時のRCC中の加速度と圧力挙動のシミュレーションを試みた結果について記述するものである。
4.おわりに
 ここでは、試験施工によりRCCの振動締固め挙動を観測し、RCC中の加速度と圧力のシミュレーションを試みた。これらの結果は以下に要約される。
(1)RCCの表面沈下量は、振動転圧の初期に多く、以後次第に少なくなり、転圧回数の関数として表示される。
(2)RCCの内部沈下挙動は粘弾性的な挙動を示し、永久変形は初期ほど大きく、徐々に減少し、本試験施工では振動転圧回数7往復程度で収束した。
(3)振動輪の加速度の絶対値は、締固めの程度によらず大きな変化はみられなかったが、RCC中の鉛直方向の加速度絶対値は上層から下層へ向かって減衰することが確認された。ただし、RCCの上層部では、振動輪の加速度は鉛直方向が卓越しているにも拘らず、鉛直の他、進行方向や進行方向に垂直な方向の加速度も励起され、複雑な力を受けていることが明らかになった。
(4)RCC中の圧力は、上層部から下層部にかけて大きく減衰していることが示された。
(5)振動締固め時のRCC中の鉛直圧力分布については、実験値と計算値がほぼ一致したが、鉛直加速度についてはよい近似が得られなかった。今後、RCCのレオロジー定数の決定法も含めより詳細な解析的検討が必要である。
PDFファイル名 016-01-1217.pdf


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