種別 | 論文 |
主題 | 混和材料を大量に添加した低発熱コンクリートの温度ひびわれ抑制効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 大友健(大成建設) |
連名者1 | 横井謙二(大成建設) |
連名者2 | 松岡康訓(大成建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1323 |
末尾ページ | 1328 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 高炉スラグ微粉末とフライアッシュを従来の規格範囲の枠を越えて大量に添加しポルトランドセメントと置換して使用することでコンクリートの発熱量を抑制する手法は、最近の大規模マスコンクリート工事に広く連用されている。低発熱化のための結合材の設計は、コンクリートの圧縮強度および発熱特性に着目してなされることが多いが、温度ひびわれの発生には、これらの特性のみならず引張強度、弾性係数やクリープ特性などの物理的性質が深く関与している。 本研究では、混和材の使用量や種類を変化させた種々の低発熱コンクリートについて、強度や発熱特性のほか温度ひびわれの発生に関係する各種の物理的性質を調査し、この結果を反映した温度応力解析を行なうことで混和材の使用による温度ひびわれの抑制効果について評価した。 4.まとめ 各種低発熱セメントを放熱系の壁・スラブ部材に適用したところ、以下の結論を得た。 1)石こうや微粉スラグを添加しない2成分系・3成分系セメントでは、断熱温度上昇量が小さいほど、温度上昇量と温度応力は小さく、ひびわれ指数は大きくなる。 2)右こうや微粉スラグを添加することで温度応力は大きくなる。壁邸材の場合は長期材令でのひびわれ指数が小さくなるが、これには引張強度の頭打ち現象が関係する。 3)クリープ特性は結合材の種類により変化する。ポルトランドセメント成分が少なければクリープ係数は大きくなり、石こうや微粉スラグを添加することでクリープ係数が小さくなる。クリープ係数が小さくなることで長期析材令での温度応力は大きくなる傾向にある。 |
PDFファイル名 | 016-01-1222.pdf |