種別 論文
主題 マスコンクリートの不確定因子の影響を考慮したFEM温度応力解析
副題
筆頭著者 潮田和司(西松建設)
連名者1 藤本直也(東京電機大学大学院)
連名者2 松島学(東電設計)
連名者3 松井邦人(東京電機大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1353
末尾ページ 1358
年度 1994
要旨 1.はじめに
 コンクリートの温度応力に影響する因子は、セメントの発熱率、コンクリートの熱伝導率、熱伝達率、比熱、熱膨張係数、外気温等数多い。温度応力の解析では、これらの因子の値として過去のデータを参考とした標準値あるいは実験を行いそのデータの平均値が用いられている。しかし、これらの因子を確定量としてではなく、確率量として扱いそのばらつきの影響を定量的に評価することも重要である。
 筆者等は今までに、不確定因子の影響を調べるため、これまでに蓄積されてきた研究成果を参考として温度応力に影響する因子の平均値と標準偏差を定め、モンテカルロシミュレーションにより温度応力を求め、さらに温度ひび割れ指数の分布より温度ひび割れの発生確率を評価し、解析でのばらつきを考慮することの重要性を評価してきた。
 本研究は、上記の研究を進め、不確定因子のマスコンクリートへの影響を調べるために、躯体厚さを因子として、FEM温度応力解析を用いて、その温度および温度応力のばらつきがどのように変化するかを調べたものである。
5.おわりに
 本論文は、マスコンクリートの温度応力に影響する主な因子に対し、参考文献より推定した平均値と標準備差を用い、各因子の分布形状を考慮した乱数を発生させ、モンテカルロシミュレーションにより温度および温度応力に及ぼす影響を調べた。これらの因子の間には相関があるものと考えられるが、ここでは全ての因子は独立であると仮定して計算した。その結果、次のようなことが明らかになった。
(1)温度および温度応力解析では、入力した因子のばらつきが同じでも、構造物の形状等の影響によりばらつきも異なる。
(2)温度ひびわれの発生は、対数正規分布で近似することができる。温度ひびわれの発生確率を計算することにより定量的に安全性を評価することができる。
PDFファイル名 016-01-1227.pdf


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