種別 | 論文 |
主題 | コンクリート曲げ強度の寸法効果に対する各種要因の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 日高重徳(名古屋大学大学院) |
連名者1 | 二羽淳一郎(名古屋大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 33 |
末尾ページ | 38 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリートの曲げ強度は、ひびわれの進展に支配されるものであって、その値には寸法効果が存在することが知られている。これを解析的に評価していくためには、破壊力学を用いるのが有効である。 コンクリートの曲げ強度には、様々な要因が影響を及ぼすと考えられる。そこで本研究においては、仮想ひびわれモデルと非線形ロッド要素を用いて、種々の要因についてパラメトリックスタディーを行うことにより、曲げ強度の寸法依存性を解析的に評価し、これに影響するパラメーターとその効果について検討した。さらにコンクリートはりの曲げ強度の寸法効果式の提案を試みた。 コンクリートが乾燥により収縮すると、表面付近には引張応力が生じ、内部には圧縮応力が発生する。この乾燥収縮により発生する初期応力は、コンクリートの曲げ強度に大きな影響を与えることが明らかであるので、このような初期応力がコンクリートの曲げ強度に与える影響についても解析的に検討した。 5.まとめ コンクリートはりの曲げ強度の寸法効果に対する種々のパラメーターの影響について解析的な検討を行った結果、はりの高さとコンクリートの圧縮強度を用いることにより、曲げ強度の寸法効果を簡便に予測する式を得た。 また、コンクリートの乾燥収縮による初期応力によって、はりの曲げ強度が大きく低下する状態を破壊力学的に推定することが可能であることも示された。 なお、この際に問題となるのは初期応力の分布状態であって、乾燥収縮により、いかなる供試体寸法においてもここで仮定した2次曲線分布を適用できるのか、またその応力の大きさはどれほどになるのかということについては今後の検討を要する課題である。 |
PDFファイル名 | 016-01-2004.pdf |