種別 | 論文 |
主題 | 引張軟化曲線の多直線近似解析によるコンクリートの破壊パラメータの評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 橘高義典(宇都宮大学) |
連名者1 | 上村克郎(宇都宮大学) |
連名者2 | 中村成春(宇都宮大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 62 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 近年、コンクリートの非線形破壊現象の定量的評価に、破壊力学パラメータを適用する研究が増えている。しかしながら、主にガラス・金属等を対象にした線形・非線形破壊力学パラメータのコンクリートの評価への直接適用にはいくつかの問題点がある。その一つに、コンクリートの破壊過程では、多くのひびわれが発生・累積し広範囲の破壊プロセスゾーンが形成されるため、ひびわれの進展長さを特定しにくい点がある。RILEMの推奨する破壊エネルギーGFは、破壊仕事の平均量を評価パラメータにしている点、ひびわれを特定する必要がないが試験体寸法、破壊の進展状況等で値が異なる。一方で、等価ひびわれ長さに基づく評価法として、2パラメータ法、寸法効果則法等も提案されており、従来の破壊力学の概念を踏襲する点で応用範囲は広い。ただし、その計測には多数の試験体・繰返し載荷等が必要であり、実験的な煩雑さ、測定値のばらつき等の問題がある。また、コンクリートの破壊パラメータの計測は、通常、安定破壊試験によるが、実際のコンクリートの動的脆性破壊、あるいは近年、実用化が進められている超高強度コンクリートの脆性破壊等への適用が明確ではない。コンクリート等の半脆牲材料においては、脆性破壊といえどもプロセスゾーンの形成が想定されるため、線形破壊力学パラメータを単純に適応することも妥当とは言えない。 本研究では、結合カモデルを基礎とした非線形弾塑性破壊力学パラメー夕の評価方法を検討する。コンクリートの破壊特性である引張軟化曲線に着目し、その逆解析手法に基づくひびわれ進展解析から、等価概念による破壊パラメータの評価方法を、安定破壊・不安定脆性破壊の両破壊モードについて検討した。 5.まとめ 引張軟化曲線の多直線近似解析から、コンクリートの破壊パラメータを求める方法を提案した。荷重-荷重変位点の計測結果から、安定破壊および不安定破壊での、R曲線、限界エネルギー解放率RcおよびCTODC等を求めた。 |
PDFファイル名 | 016-01-2008.pdf |