種別 | 論文 |
主題 | 実験的考察によるマイクロプレーンモデルの妥当性の検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 山田浩司(名古屋大学大学院) |
連名者1 | 川上正史(鴻池組) |
連名者2 | 田辺忠顕(名古屋大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 129 |
末尾ページ | 134 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリートなどの非均質材料においては、その破壊挙動において内部で一様な破壊が起きているわけではなく、マイクロプレーンのような特定の部分において卓越した挙動が存在している。したがって、そのような領域にエネルギーが集中して吸収されていることになる。という事は、逆に、マイクロプレーンの挙動を正確に記述すれば、マクロ挙動を正しく記述した事になるはずである。本研究では、マイクロプレーンでのエネルギー吸収に着目し、骨材間のマイクロプレーンにおけるひずみエネルギーと、供給された外部仕事との収支を実験、FEM解析のそれぞれで比較、検討を行った。その結果、従来のマイクロプレーンモデルのように骨材間に接平面をなすマイクロプレーンでの挙動のみを取り扱うだけでは、エネルギーの収支バランスが殆ど合わないことが判明した。 そこで、マイクロプレーンでの挙動を骨材相互の接触による挙動のほかに、骨材に挟まれているモルタル相互の接触(3次元の場合、骨材方向と垂直な方向に2組)での挙動をも考慮にいれようと試みた。つまり3次元の場合、1つの骨材の接触にたいして3つの接点が存在するという理論的仮定(triple contact)を新たに構築し、これまでのマイクロプレーンモデルを修正しようと試みた。 5.結論 1)コンクリートの破壊挙動では、粗骨材間のミクロプレーンにおいてコンクリート全体のひずみエネルギーの大半を吸収している。 2)エネルギー的観点からみると、従来のマイクロプレーンモデルのように、骨材間の接触での挙動のみを取り扱うのでは不十分であると思われる。 3)ミクロプレーンにおいて、骨材相互の接触による挙動のほかに、骨材にはさまれているモルタル相互の接触(骨材の方向とは垂直の方向)での挙動をも考慮にいれたモデルの有効性が確かめられた。 |
PDFファイル名 | 016-01-2020.pdf |