種別 論文
主題 圧縮下のコンクリートの破壊性状とそのモデル化について
副題
筆頭著者 畑中重光(三重大学)
連名者1 水野英二(名古屋大学)
連名者2 小池狹千朗(愛知工業大学)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
16
2
先頭ページ 147
末尾ページ 152
年度 1994
要旨 1.はしめに
圧縮下のコンクリートの破壊パターンは、応力条件によって異なる。さらに、実験で観察される破壊は、応力条件の他に試験条件やコンクリート自体の品質にも影響されるため、必ずしも一定の破壊パターンが得られるとは限らない。
近年、一軸圧縮並びに低側圧三軸圧縮下のコンクリートのひずみ軟化域をも含めた破壊挙動を、マクロまたはミクロな立場から数学的に表現するため、種々の力学モデルが提案されている。しかし、上記のような理由により、モデル化の対象としたコンクリートの破壊パターンそのものが研究者によって必ずしも一致していないことから、自ずと提案モデルの適用性には限界が生しる。
本研究の主な目的は、一般に「圧縮下」と呼ばれる条件下でのコンクリートの破壊パターンを整理・分類し、破壊モデルの理解と再構築のための基礎資料を得ることにある。ここでは、圧縮下のコンクリート供試体の破壊パターンについて、破壊面の角度と破壊領域の長さ(幅)という二つの点に着目して考察する。
5.まとめ
本報では、圧縮下のコンクリートの破壊性状について検討した。その内容は以下のようにまとめられる。
(1)既往の実験結果に基づき、圧縮下のコンクリート供試体の典型的な破壊パターンを示した。
(2)圧縮下のコンクリートの破壊条件として、応力およびひずみの二つの破壊基準を考える必要がある。
(3)応力の破壊基準はせん断型、ひずみの破壊基準は圧壊型の破壊面を与えると考えられる。
(4)圧壊型の破壊とせん断型の破壊は、コンクリートのひずみレベルに応じて遷移し、そのひずみレベルは、コンクリート内部の不均質性、境界条件などに影響されると考えられる。
(5)破壊領域(面)の挙動に関する解析上の取扱い方法について、破壊パターンの分類を踏まえて検討した。
PDFファイル名 016-01-2023.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る