種別 | 論文 |
主題 | シアキー付き穿孔セメントモルタル充填式あと施工アンカーの繰返し引抜耐力 |
副題 | |
筆頭著者 | 浜田公也(三菱建設) |
連名者1 | 河村博之(九州産業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 182 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき 現在使用されているあと施工アンカーは、施工管理の良否が耐力および変形量に大きく影響するものが多く、また、耐久性、耐火性にも疑問のあるものが多いため、筆者等は、新しい形式のシアキー付き穿孔セメントモルタル充填式あと施工アンカーを考案開発し、実用化するための基礎的な研究を行ってきた。アンカーボルトに作用する荷重としては、静的荷重はもちろんのこと、振動を伴う設備器機等の取付け部に使用する場合には、動的繰返し荷重も考慮する必要がある。アンカーボルトに動的繰返し引抜荷重が作用した場合、静的引抜力を受ける場合と同様に、埋込みボルト頭付近やシアキー部分には局部応力集中が生じると考えられるが、その力学的性状は明らかでない。本報告は、表記アンカーボルトに動的繰返し引抜荷重が作用した場合、繰返し回数によって耐力性状や変形性状がどのように変化するかを明らかにするために、動的繰返し引抜実験を行い、静的引抜耐力に比べどの程度の耐力を示すかを調べたものである。 5.あとがき 今回の実験結果より、表記アンカーが動的繰返し引抜力を受ける場合の引抜耐力は、繰返し回数200万回時においては静的耐力の約40〜50%まで低下することが明らかになった。繰返し回数によるアンカーボルトの抜出し変形量の進行状況は、繰返し回数が増す毎に大きくなっており、しかも上限荷重が大きいものほどその傾向が強いことが明らかになった。また、コンクリート母材が破壊する場合のアンカーボルト引抜耐力については、静的引抜力を受けるときの推定耐力に、繰返し回数による低減係数を乗じれば求められるような耐力推定式を示した。更に、変形量を制限したい場合の設計には、許容変形量から必要繰返し耐力が求まることを示した。 |
PDFファイル名 | 016-01-2028.pdf |