種別 | 論文 |
主題 | プレキャストホロー桁の連結方式に関する検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 福嶋正雄(東京建設コンサルタント) |
連名者1 | 藤井学(京都大学) |
連名者2 | 幸左賢二(阪神高速道路公団) |
連名者3 | 田村章(プレストレストコンクリート建設業協会) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 207 |
末尾ページ | 212 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 道路橋における連結構造は、プレキャスト桁を単純系で架設し、中間橋脚上は鉄筋の重ね継ぎ手を用いたRC構造によって橋体の連続化を図る構造が一般的である。現在、T型桁を用いた連結構造については設計手法の標準化がなされており、1970年代から実橋レベルにおいて使用されている。しかしながら、昨今の社会情勢から現場作業の省力化や、工期の短縮が要望されており、T型桁に比べて現場足場、型枠、場所打ちコンクリート量の少ないプレキャスト中空ホロー桁の採用が増大する傾向にある。ホロー桁を対象にした連結構造の施工実績はあるものの、その設計手法については明確にされておらず、今後の実用化に向けて検討を加える必要がある。そこで過年度、PCホロー桁の連結方法について実物大の供試体を用いて既往のT型桁連結桁において標準方法となっている鉄筋による連結方式(RC連結方式)および現場作業の省力化を目途したH型鋼埋め込み方式について、静的載荷実験を実施した。これらの供試体は従来の構造に比べて鉄筋比がかなり高く、またH型鋼と鉄筋の異種材料の組み合わせであることから、その終局挙動について解析的に十分検討する必要がある。そこで従来の平面保持の仮定を用いた鉄筋換算方式の適用性を検討するとともに、付着切れを考慮したモデルの適用性を検討した。本報告では、これら一連の実験および解析的検討内容について述べるものである。 4.まとめ 新方式連結桁の曲げ終局耐力について検討した結果下記の結論を得た。 1)従来改良方式によるM-φ関係は、実験値と解析値は弾性範囲から終局時までよく一致してる。 2)H型鋼埋め込み方式では、引張り鉄筋の降伏するMsyまでの領域における、M-φ関係は実験値と鉄筋換算方式による解析値はよく一致する。 3)鉄筋の降伏するMsy以降では、平面保持が成立しなくなり、H型鋼の付着切れが生じていると推定された。この付着切れをひずみが増加しないとしたモデルの場合、M-φ関係および変形とも実験結果とよく一致する。 4)スターラップおよび横締めプレストレスによるコンクリートの拘束効果は、曲げ終局耐力比で1%程度の強度増加を示す程度である。 |
PDFファイル名 | 016-01-2033.pdf |