種別 | 論文 |
主題 | 定着鉄筋の伸び出し量に対する荷重速度の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 石本陽一(徳島大学大学院) |
連名者1 | 島弘(徳島大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 235 |
末尾ページ | 240 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリート柱や橋脚などの構造物に水平外力が作用すると、フーチング部の定着鉄筋が伸び出し、躯体部分の回転変形による付加的な水平変位が生じる。この付加的な変位の全水平変位に対する割合は大きいため、定着鉄筋の伸び出し量を知ることは重要である。伸び出し量に関しては、鉄筋直径、コンクリート強度、鉄筋間隔、鉄筋降伏後、繰り返し作用など様々な要因について、調査あるいは定式化が行われている。しかし、これらのほとんどのものは静的載荷実験によるものである。そこで、実際の構造物に作用する、衝撃荷重、地震荷重、死荷重、持続荷重など広範囲な荷重速度をもった荷重に対して適用するためには、さらに、伸び出し量に対する荷重速度の影響を取り入れる必要がある。この問題に関して、鈴木らは軸方向主鉄筋の伸び出し量に対する載荷速度の影響を調べているが、定式化はされていない。 そこで、本研究では、衝撃荷重から極めてゆっくりとした荷重に相当する荷重速度で片引き試験を行い、鉄筋降伏後を含めた、伸び出し量に対する荷重速度の影響を実験的に調べた。 4.結論 (1)定着鉄筋の伸び出し量は、荷重速度によって大きく影響される。とくに、鉄筋の降伏後においては、その影響度が大きい。 (2)荷重速度が異なるときの伸び出し量は、鉄筋降伏の前後にかかわらず、応力速度の対数に対して直線的に変化する。この直線関係は、荷重の大きさにかかわらずひとつの式で表すことができる。 (3)降伏前において、応力速度が異なるときの伸び出し量は、ひずみ-すべり関係式に応力速度の影響を取り入れることで予測ができる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2038.pdf |