種別 論文
主題 高強度コンクリートを用いたT形RC梁の曲げ破壊挙動
副題
筆頭著者 岸圭介(三重大学大学院)
連名者1 上田英明(三重大学大学院)
連名者2 安藤昌仁(三重大学大学院)
連名者3 畑中重光(三重大学)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 347
末尾ページ 352
年度 1994
要旨 1 はじめに
筆者らは既報において、曲げせん断を受けるT形RC梁の塑性変形挙動に及ぼすスラブの有効幅、スラブ位置および材長の影響を実験的に調べ、圧縮および引張側スラブの有効幅(Be)、塑性ヒンジ等価長さ(elp)を定量的に明かにすると共にせん断および鉄筋の抜け出しによる材端変位の推定式を提案した。しかし、これらの知見は普通強度コンクリート(fc=350kgf/cm2レベル)について得られたものである。本研究では、高強度コンクリート(fc=600kgf/em2レベル)を用いた場合における上記推定モデルの適用性を検討する。
5 まとめ
1)高強度コンクリートを用いる場合には、伸び能力が充分な引張鉄筋を使用しないと、破断によってかえって塑性変形挙動の低下する場合がある。
2)本研究で取り上げたパラメータの範囲では、高強度コンクリートを用いた場合でも、引張側スラブ(軸方向スラブ筋)は、曲げ変形に対してどの曲率レベルにおいても全断面有効であるといえる。
3)曲げ破壊する長方形およびT形RC梁のせん断変形量および主筋の抜け出し量に対する既報の推定式は、高強度コンクリートを使用した場合でも簡易式として充分適用できるといえる。
4)塑性ヒンジ等価長さ(elp)については、コンクリート強度が高いほど若干増加する傾向が見られたが、安全側で評価すればelp=1.5hとなり、コンクリート強度の影響はあまり大きくないといえる。
以上の知見は、コンクリート強度がおよそ600kgf/cm2について得られたものであり、より高強度なコンクリートを用いる場合、材長の異なる場合などについては今後さらに検討が必要である。
PDFファイル名 016-01-2057.pdf


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