種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造有孔梁のせん断耐力に関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木紀雄(鹿島建設) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 371 |
末尾ページ | 376 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに 日本建築学会より刊行されている「鉄筋コンクリート造建物の終局強度型耐震設計指針・同解説」には、有孔梁のせん断強度の算定法として、市之瀬によるマクロモデルに基づく式(以下「市之瀬モデル」と呼ぶ)が示されている。この式から予測されるせん断耐力は、実際の耐力よりも小さ目になる傾向があるが、せん断破壊をさせないという設計の立場からは「安全側」と評価できるので、実用的には十分であると言える。しかし研究の立場からは、なぜこのモデルが実際よりも小さ目の耐力を与えるのか、また、より実際の耐力に近い計算値を与えるには、どのような変更が考えられるかを考察しておくことには意味があると思われる。 4.まとめ 有孔梁のせん断耐力を計算する市之瀬モデルを変更し、より実験結果に近い耐力が得られるモデルを作成した。このモデルでは、市之瀬モデルでは存在しないと仮定されている孔の上下にもコンクリートストラットが存在し、その応力は主筋を介してS筋に伝達されると仮定している。このため、補強限界が市之瀬モデルよりも大きくなり、得られるせん断耐力も大きくなる。 ただし、市之瀬モデルもこのモデルも、耐力機構、応力分布などは全くの仮定であり、モデルの妥当性の検証は、実験試験体を解析して、得られた耐力を実験結果と比較することによって行われているに過ぎない。今後、FEM解析などによる耐力機構の検証が望まれる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2061.pdf |