種別 論文
主題 交番繰返し荷重下における柱筋の座屈挙動
副題
筆頭著者 須田久美子(鹿島建設)
連名者1 村山八洲雄(鹿島建設)
連名者2 一宮利通(鹿島建設)
連名者3 新保弘(鹿島建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 467
末尾ページ 472
年度 1994
要旨 1.はじめに
斜張橋のRC主塔等のような曲げが支配的なRC柱部材においては、その地震時変形性能を精度よく評価する上で、柱筋の座屈挙動を解明することが必要である。特に、地震荷重を想定した交番繰返し荷重下に通用できる座屈モデルの開発が望まれている。土木構造物では、部材の断面寸法が大きいため、通常断面の一辺に多数本の柱筋が配置される。これまで、鉄筋座屈に関する研究が数多く行われてきているが、交番載荷を対象とした研究は比較的少なく、さらに、断面の一辺に多数本の柱筋が配置されている部材を扱ってるのは極めて希である。また、鋼材単体では座屈時及びそれ以降の応力ひずみ関係が実験的に求められているが、RC部材中における柱筋については応力ひずみ関係が測定された例はない。
ここでは、長大コンクリート斜張橋のRC主塔を対象に、断面の各辺に複数本の柱筋を配置した試験体を用いて交番繰返し曲げせん断実験を行い、柱筋の応力度を直接測定した。また実験結果を基に、断面の一辺に複数本の柱筋が配置される場合における柱筋の座屈挙動の解明を試み、座屈荷重及び柱筋周辺における拘束コンクリートの引張強度等を検討した。
5.まとめ
以上の実験及び検討結果をまとめると次のとおりである。
(1)RC柱部材内の柱筋について座屈区間の軸応力度と平均ひずみ関係をその座屈以降まで測定することができた。
(2)柱筋の座屈時の応力ひずみ関係は、鉄筋単体のものとは座屈開始点の位置が明らかに異なった。これは、部材の曲げによる曲率の影響と考えられる。
(3)圧縮履歴を受けたコンクリートの引張強度が非常に小さいにも拘らず、柱筋周辺のコンクリートが座屈荷重に及ぼす影響は非常に大きいことが分かった。
PDFファイル名 016-01-2077.pdf


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